(VOVWORLD) -10月下旬には、世界世界のいくつかの国で、深刻な惨禍が発生しました。
(写真:THX/TTXVN) |
その中、韓国・梨泰院(イテウォン)の転倒事故や、インドでのつり橋崩落事故、フィリピンでの大型の台風22号(ナルガエ)などがあります。
韓国・梨泰院の転倒事故についてですが、10月29日夜、韓国・ソウルの繁華街・梨泰院でハロウィーンで混雑した通りで人々が折り重なるように転倒する事故が起きました。韓国の消防当局の30日午前6時時点の発表によりますと、これまでに、154人の死者が確認され、負傷者も149人に上りました。事故現場近くやソウル市の広場には合同焼香所が設置され、犠牲者を追悼する人々が次々と訪れました。韓国政府は11月5日までを国家哀悼の期間に定めており、国全体が深い悲しみに包まれました。韓国の尹錫悦大統領は関係部署に、迅速に治療と救命にあたるよう緊急指示を出し、現場では夜を徹しての救助活動が行われました。また、韓国では31日午前にソウル市内に設けられた焼香所にも、人々が続々と訪れていました。現場に近い地下鉄の梨泰院駅前には31日朝、多くの花が手向けられ、手を合わせる人たちの姿がありました。
インドでのつり橋崩落事故に関し、インド西部のグジャラート州モルビで30日、川にかかる歩行者用のつり橋が崩落し、橋の上にいた大勢の人たちが川に転落しました。この事故について、グジャラート州政府の高官は、これまでに132人の死亡が確認されたことを明らかにしました。また、多くの人たちがけがをして病院に運ばれ手当てを受けているということです。複数の地元メディアは、崩落したつり橋は改修工事が数日前に完了したばかりで、事故当時、大勢の人たちが渡っていたことから犠牲者はさらに増えるおそれがあると伝えていました。
一方、フィリピンでの台風22号についてですがが、30日まで複数の島を横断し、大雨が降った影響で、各地で洪水の被害が相次ぎました。大型の台風22号による大雨の影響で、洪水や土砂崩れが相次ぎ、これまでに98人が死亡し、63人の行方が分からなくなっていて、政府が被害状況の確認を急いでいます。政府の災害対策当局によりますと、これまでにフィリピン全土で98人が死亡し、63人の行方が分からなくなっているということです。台風22号は、南シナ海に抜けましたが、フィリピンの東の海上には新たに熱帯低気圧が発生し、今後近づく見込みで、降り続いた雨で地盤が緩んでいる地域では、さらなる被害が発生するおそれもあるとして、警戒を強めていました。