第38回と第39回ASEAN首脳会議、および、関連各会議はASEANが多くの困難に直面している背景の中で行われました。ASEAN加盟諸国で、新型コロナウイルス感染症が複雑な動きを見せており、いくつかの加盟国の政治的情勢が不安定しています。

また、ASEAN域外で大国間の競争が激しくなっており、ASEANの役割と活動に直接な影響を与えています。しかし、今回の会議には相手諸国の指導者全員が参加しました。これはASEANの役割と影響力示すと言えます。こうした中、今回の会議は望ましい成果を収めました。これらはASEANが団結してASEAN共同体を構築すること、地域の平和・安定に貢献することで一致したことなどです。これと同時に、ASEANの相手諸国はASEANと協力して、新型コロナを効果的に制圧すること、気候変動や、環境汚染、天然資源の枯渇などの試練に対応することを公約しました。

首脳会議では、ベトナム東部海域、ミャンマー問題、朝鮮民主主義人民共和国、発展格差の是正などASEAN地域の平和、安定、発展に直接に影響を与える問題が取り上げられました。各国はASEANの中心的役割を高く評価した上で、「地域の平和、安定は共通の目標で、法の支配という精神や、率直な対話、効果的な協力などはこの目標達成のための要素になるとしています。

第38回と第39回ASEAN首脳会議及び各関連会合の成功は、ASEANの価値とアイデンティティを再び確認することです。 ASEANは自らの中心的役割を引き続き発揮させていく方針です。