第75回国連総会、グローバル的な問題の解決における多国間協力の役割
(VOVWORLD) - 21日、アメリカのニューヨークにある国連本部で、第75回国連総会のハイレベルウイークが始まりました。ニューヨークの国連本部で首脳外交が繰り広げられる例年の華やぎから一転、22日からの首脳演説も事前収録のビデオ上映となりました。
第75回国連総会のヴォルカン・ボズクル議長は、国連は創設目的に奉仕し続けるために変化に適応する必要があると発言しました。ボズクル氏は国連創設75周年の枠組みで開催されたハイレベル式典で演説し、国連加盟国の多国間協力への忠実性は国連が今日存続している最も重要な理由であると語った上で、「国連がより早くニーズに対応し、より有効かつより責任ある組織になるよう支援される必要があり、こうやって国連はより一層期待に応えられ、全人類が夢見る未来の創造において責務を果たすことが可能になる」と述べました。また、ボズクル大使は、希望する未来に到達することを目的に加盟国にリソースを動員するよう呼びかけも行いました。
一方、国連のグテーレス事務総長は国際問題の解決に向けた多国間主義の重要性を強調し、「国連の理想は、より良い世界平和、正義、平等などを含まれています。今日、多国間にまたがる課題が山積する一方、 解決法は不足している。我々は、ビジョン、野心、及び、影響力を持つ多国間主義を必要としている。国の主権、国連の一本柱は、常に国際的協力と歩んでいる。連結した世界の中で、我々は、国連、国際と地域の財政組織などによる緊密な協力の下で、多国間ネットワークを構築する必要がある。また、市民社会、企業、地方行政権、及び、若者が参加する多国間主義を構築することも重要である。」と述べました。
第75回国連総会では、約170人の国家元首や政府首脳が新型コロナウイルス、持続可能な開発のための2030アジェンダ、気候変動およびその他重要な国際問題をめぐってそれぞれ発表しました。また、新たな段階における様々な試練に対応するため、国連改革に関する複数の適切な措置が提出されました。