(VOVWORLD) -米中間選挙は東部時間12日までの開票の結果、連邦議会上院で与党・民主党が多数派を維持する見通しになりました。
(写真:Independent) |
複数の米主要メディアが報じました。激戦となった西部ネバダ州を民主が制しました。下院は野党・共和党がリードしているものの過半数に届いておらず、開票が続いています。
中間選挙は4年に1度ある大統領選の2年後に実施されます。任期2年の下院435議席すべてと、任期6年の上院100議席のうちおよそ3分の1にあたる35議席が改選対象です。
米メディアによりますと、上院の当選確実は民主が14、共和が20で、非改選議席を含めると民主が50議席、共和が49議席になりました。12月6日に決選投票を実施する南部ジョージア州で共和が勝利しても現在の上院の構成と同じ50対50となり、上院議長を兼ねるハリス副大統領が1票を持つため民主が多数派を維持することが固まりました。接戦だった東部ペンシルベニア州で民主が議席を奪い、同ニューハンプシャー州も民主が死守しました。西部アリゾナ州やネバダを含め、民主候補がいずれもトランプ前大統領が推薦した共和候補を破りました。支持候補が激戦州で相次ぎ敗北したことで、2024年大統領選の出馬をにらむトランプ氏にとって打撃になります。
バイデン氏は訪問先のカンボジアで記者団に、上院での多数派維持について「いい気分だ。これから数年間を楽しみにしている」と語りました。
今回の中間選挙は郵便投票を含む期日前投票が前回2018年の中間選挙より2割ほど増えたため、これまでより大勢判明までに時間がかかっています。事前の世論調査で共和が優勢だとの予測が目立ちましたが、接戦区が多かったことも想定より遅れる理由になりました。