(VOVWORLD) - アナリストらは、「バイデン氏のアメリカの新大統領としての言動は、同氏が自らの選挙の公約を徹底的に履行するために努力することの証である」と分析しています。
(写真:ロイター) |
既にお伝えしましたように、20日、ジョー・バイデン第46代米大統領の就任式が行われました。新型コロナウィルス感染症の影響により、今回の就任式は米国市場の特別なものとなりました。 就任式には、クリントン氏やブッシュ氏、オバマ氏など、歴代の大統領が顔をそろえましたが、トランプ前大統領は就任式には出席しませんでした。
バイデン氏は演説で、世界最悪の被害が続く新型コロナウイルス禍や、民主主義の根幹である大統領選の結果を覆そうとした議事堂襲撃など、アメリカが「歴史的な危機」に直面していると強調しました。「団結こそが前進への道だ」と訴え、政治的対立など「野蛮な闘いを終わらせなければならない」と呼び掛けました。
また、バイデン氏は、ホワイトハウスに入り、新型コロナ対策として連邦施設内でのマスク着用の義務化や、米メキシコ国境の壁の建設中止、地球温暖化対策の国際的枠組み「パリ協定」への復帰、WHO=世界保健機関脱退撤回などに関する大統領令に署名し、トランプ前政権からの政策転換を印象づけました。
演説では終盤、新型コロナウイルスの犠牲者に黙とうをささげたあと、「今は試練の時にある。民主主義と真実への攻撃、猛威をふるうウイルス、格差の拡大、人種差別、気候変動に直面している。すべてに同時に向き合い、かつてないほど大きな責任を果たさなければならない」と指摘した上で「恐怖ではなく希望、分断ではなく結束、暗闇ではなく光の物語をともに紡ごう」と呼びかけました。
さらに、「アメリカが世界のリーダーとして国際秩序を主導する時代は去った。民主主義という価値観を共有する国々が、経済回復や気候変動対策など、地球規模の課題解決に協力して取り組む、真の国際協調へ歩みだす時である」と取り上げられました。
アナリストらは、「バイデン氏のアメリカの新大統領としての言動は、同氏が自らの選挙の公約を徹底的に履行するために努力することの証である」と分析しています。