米英豪、インド太平洋安保で「AUKUS」創設

(VOVWORLD) -
米英豪、インド太平洋安保で「AUKUS」創設 - ảnh 1(写真:ロイター)

先週16日、アメリカや、イギリス、オーストラリア3カ国の首脳は、インド・太平洋地域の平和と安定維持に向けた新たな安全保障の枠組み「AUKUS」を立ち上げ、豪州の原子力潜水艦建造に協力すると表明しました。

新枠組みは、豪英米の順に国名の頭文字を組み合わせて「AUKUS」(オーカス)と名付けました。3か国の首脳は共同声明を通じて、「我々は規則に基づいた国際秩序という持続的な理想と共同の約束にしたがって、相手国との協力を含め、インド・太平洋地域における外交・安全保障・国防協力を深めていくことにした」と伝えました。

アメリカのバイデン大統領はホワイトハウスからの演説で、「我々は長期的に、インド・太平洋の平和と安定が緊要だという点を認識している」とし、「3か国の協力を深め公式化するために、新たな歴史的措置をとっている」と意味付けしました。第一歩として、米英両国が豪州に原潜関連技術を供与し、原潜建造を支援します。アメリカが原潜の推進技術を供与するのは、イギリスに次いで2カ国目です。米政権高官は記者団に対し、豪州が長期間の潜航が可能で、隠密性の高い原潜を保有すれば「インド太平洋全域で抑止力の維持、強化が可能になる」と説明しました。アメリカにとって原潜技術は最高レベルの軍事機密と位置付けられ、これまでに供与してきたのは1958年に合意したイギリスのみです。現在、原潜を保有するのはアメリカ、ロシア、中国、イギリス、フランス、インドの6か国だけで、核保有国でない豪州が、原潜を保有するのは異例といえます。原潜は通常型の潜水艦に比べ、長期の連続潜航が可能です。

しかし、オーカスの設立決定がアメリカと同盟各国を切り崩しているという原因だとしています。フランスの利益はオーカスにより影響されているため、フランスは最も反応の声を出しました。オーカスは、インド太平洋地域の戦略的安定性を確保するという目標が設定される傍ら、この地域でのプレゼンスを強化・拡大しようとする各側への警告としても見なされるでしょう。

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