EU、「ワクチン証明」運用を開始

(VOVWORLD) -7月1日、EU=欧州委員会は、新型コロナウイルスのワクチン接種などの証明書に関するEU共通の枠組みとなる「EUデジタルCOVID証明書」(COVID証明書)のEU全域での本格運用開始を発表しました。

これにより、EU市民や居住者はCOVID証明書を活用することで、EU域内〔欧州経済領域(EEA)に参加するアイスランド、リヒテンシュタイン、ノルウェーを含む〕の移動時の検査や自主隔離などが免除され、円滑な移動が可能となります。

ワクチンの急速な普及で、各国が感染対策としての規制を緩和する動きが広がっており、域内の夏の観光客受け入れを目指すとしています。夏の旅行シーズンがピークを迎える中、大行列や遅延を避けるため、証明書の確認は出国時のみ行うほか、各国政府は健康情報を管理し、QRコードの読み取り機器を提供すべきです。EU各国ではこの証明書の運用が早速始まり、このうち、イタリアの首都ローマ近郊の空港では、乗客がスマートフォンなどでQRコードを航空会社の職員に提示していました。また、ドイツでも証明書の発行を受ける人が増えています。

COVID証明書は、新型コロナ下のEU域内の移動円滑化を図る一時的な仕組みです。COVID証明書を保持していなくても、EU市民は域内の自由移動が保障されていますが、保持者に対しては各加盟国によって設けている入国時の検査や自主隔離などの制限措置が免除されます。

ご感想

他の情報