ご機嫌、いかがですか、皆さんトゥーハです
今日のこの時間は音楽メロディーを通じてベトナム中部の古都フエを訪れてみたいと思います。フエの歴史はグェン王朝がフエに都を置いた時から始まります。1802年ザーロン帝がグェン朝をフエに置き1945年に滅亡するまでの約100年あまりの歴史があります。
フエの都は詩情あふれる町です。この町の新市街を中心に香河という名の河があります。この町の古き美しさは多くの作曲家、詩人の心をとらえ、多くの有名な歌が生まれました。
でははじめに「都フェを訪れるならば」をどうぞお聞きください。
「誰が都フェを訪れるのかしら
誰が山にのぼるのかしら
誰がフォン川に下るのかしら
鳥が友を探すために山へ帰る
フェよ、故郷よ、思い出すよ」
フェ市に足を運び、ベトナムのラスト・エンペラーの宮殿を見学したあと、夜のフォン川(香河)でフエの民謡カーフェ(Ca Hue)や伝統音楽を聞きながら遊覧船に乗る体験をしなければ、フェを訪れたとは言えません。
夜も深くなり、歌い手が夢中に演奏し、皆さんは切ない民謡を真剣に耳を傾けています。別れを告げた時、歌い手と観客は共にフォン川に灯篭を流しながら、再会の日を祈ります。フェの町に灯がともる頃、竜を形取った遊覧船が出発し、フォン川をゆっくり流れます。川の真ん中に着いたころ、エンジンが止まり、船は川の流れのままゆっくり漂います。やがて宮廷の伝統衣装を身にまとった楽団員が現れ、夜の演奏が始まります。
では次にフエの民謡カフエー、「故郷の川の言葉」をどうぞ
ある詩人は「風は風と共に吹いてゆく
雲は雲と共に流れてゆく誰の船は船着場に止まっているか
今夜に月の光を乗せて、愛するフエに戻って。。。」と言います、それでは最後に「愛するフエ」をお届けします。
いかがでしたか、皆さん、今日はベトナム中部フエの美しさを讃える歌をお届けしました。それでは今日の音楽散歩道はこれで終わります。来週のこの時間をまたお楽しみにごきげんよう。