ご機嫌、いかがですか、皆さん
世界どこの国にも民謡があります。民謡は民族の魂であり、国民の憧れや夢を表すものです。今日のこの時間はベトナム各地の民謡をお届けします。
ベトナム北部バクニン省は民謡クァンホの発祥地です。現在まで、この地には100曲あまりの古いクァンホが保存されており、ベトナム民族だけでなく世界の 貴重な文化遺産となっています。
ベトナム人のある作曲家は「民謡クァンホを一度聞くと、もっと聞きたくなり、いつまでも聞いていたい」と言いました。民謡 クァンホはベトナム北部の人々の生活ぶりを描いたものだけでなく男女の愛の賛歌を甘いメロディーに載せて歌います。
では始めに民謡、クァンホの一曲「花は香り、蝶は舞う」(Hoa thom buom luon)をどうぞ。
「花は香り、蝶は舞う
あたしゃ香って咲く花よ
あんた舞っている蝶々さん
あ、蝶々さん
ちょいと声かけ、お誘いか
恋の道サへお誘いか」
続いて、中部の民謡 「南方を思う」 ( Ly hoai nam) をお聞きいただきましょう。
「夕方、友を連れて、峠を越える
こっちには鳥がさえずり
あっちでは猿が木にのぼる」
ではおしまいに「南部の子守唄」( Ru con Nam Bo) をどうぞ
「秋の風に包まれる
愛しい子よお休み
お母さんは一晩中起きていた
泣かずにお休み
泣かずにお休み」
いかがでしたか、皆さん、今日はベトナム各地の民謡をお届けしました。そ
れでは今日の音楽散歩道はこれで終わります。
来週のこの時間を又、お楽しみに。ごきげんよう。