音楽散歩道
ご機嫌いかがですか、皆さん。トゥーハです。
今日のこの時間はベトナムの作曲家グェン・タイ・トェーについてご紹介します。作曲家グェン・タイ・トェーは1936年、中部ゲーアン省に生まれました。高校を卒業してからハノイ師範大学に入りましたが音楽が大好きで国立歌舞団の歌手になりました。
作曲家グェン・タイ・トェー
1958年から彼は北部山岳地帯ラオカイ省の歌舞団の芸術プロデューサーをしている時に北部の民謡を生かした多くの歌を作曲しました。
でははじめに作曲家グェンタイトェーの有名な歌「パクポの森からの歌声」(Tieng hat giua rung Pac Po)をお聞きいただきましょう。
「山の中腹を見上げ、谷川はサラサラと流れる
高い山には雲がゆっくり流れる
夕暮れの中から、誰かの歌声が聞こえてくる
ホーおじさんはここを足に運んだだろう
ホーおじさんの足跡は峠の頂に刻まれるだろう」
アインダオウが歌う「パクポの森からの歌声」でした。
次に「君への歌声」(Loi ca gui Noong)をどうぞ
「春がやって来た、花がいたるところに咲き誇る
風は谷川に戻るよう月を呼ぶ
君よ、愛の歌を歌おう
君よ、数千本の花が咲いている
君は僕と一緒に故郷に戻ろうね、
一緒に谷川で泳いだり、笛のメロディーを楽しんだりしようね」
タインフェンが歌う「君への歌声」でした。
1963年、作曲家グェンタイトェーの作曲による「はるかなる沖合いへ」という歌はベトナム作曲家協会賞に輝きました。彼の作品は故郷の民謡メロディーの甘さと学術的な音楽を融合させたものであると評されています。
ではおしまいに「はるかなる沖合いへ」(Xa khoi)をお送りします。
「夕暮れ、日差しは海面に輝きこぼれる
船の帆は風を乗せて、沖合いへ向かう
民謡のメロディーは海面に響き渡る
ほら、広い海、魚の群れが泳ぎ遊んでいる
船は沖合いへ向かっている
魚も友を探している」
フォンロアンが歌う「はるかなる沖合いへ」でした。
いかがでしたか、皆さん、今日は作曲家グェンタイトェーをご紹介しました。それでは今日の音楽散歩道はこれで終わります。来週のこの時間をまたお楽しみに。ごきげんよう。