作曲家タイン・トゥンの歌



ご機嫌いかがですか、皆さん。

3月に入り、ベトナム音楽界は悲しいお知らせが続きました。先週のこの番組で紹介したベトナムのロック・ミュージシャンのチャン・ラップに続いて、ベトナムの作曲家として有名なタイン・トゥン(Thanh Tung)も去る3月15日、ハノイ市内のバクマイ病院で、死去しました。享年68歳でした。脳梗塞のため、2008年から、半身麻痺となり車椅子の生活をしていました。

作曲家タイン・トゥン(Thanh Tung)は1948年、中部カインホア省ニャチャン市に生まれました。「孤独な星」「海のラブストーリー」「庭に咲く紫の花」「一人」「昔の道へ戻る」など200曲を生み出し、その中の多くがヒットしています。タイン・トウンが作曲作詞した歌は1980年代から2000年まで、ベトナム音楽に新風を吹き込んだと言えます。そのほか、タイン・トウンが優秀は音楽指揮者としても知られています。

今日のこの時間は追悼の意味を込めて、作曲家タイン・トウンの歌をお届けします。


始めに、「昔の道に帰る」( Loi cu ta ve) をどうぞ。

「昔の道は狭くなる感じがするけれど

昔の青空がそのまま

あなたはもう私のそばにいないのに

昔の思い出となっている」

次に、「庭に咲く紫の花」( Hoa tim ngoai san) をお届けします。

毎日、太陽はあなたの足元を照らしている

庭に紫の花が咲いている

木の葉が落ちる音の中で

あなたの足音を探している」

次に、「沿岸の町」 ( Pho bien) をお届けします。

「私の家は沿岸にある

その道は近いのに

長い間、あなたは来ない

家への道を忘れたのか

私のことを忘れたのか」

いかがでしたか、みなさん。今日は先頃亡くなった作曲家タイン・トウンの歌をお届けしました。それでは、今日の音楽散歩道はこれで終わりです。来週のこの時間を又お楽しみに。さようなら。


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