ソン リスナーの皆さん、こんにちは、ソンです。

ゴック こんにちは、ゴックです。皆さんお元気ですか？もう3月末になりましたが、毎年春になると日本各地で桜が咲きますね。

ムーカンチャイの棚田

ソン 今年は桜の開花が例年より早まり、現在は北陸、東北地方でお花見を迎えられる頃でしょうか?

ところで、先月、アメリカの大手旅行雑誌「コンデナスト・トラベラー（Condé Nast Traveler）」が公表した世界の「色彩豊かな絶景」に、ベトナムの北部イエンバイ省のムーカンチャイの棚田と東北部クアンニン省のハロン湾が選ばれましたね。

ハロン湾

ゴック そうですね。「モロッコからベトナムまでの世界の色彩豊かな絶景」をタイトルとした記事で、ムーカンチャイは、春や夏は濃い緑、そしてコメの収穫時期の秋には明るい黄金色と、年間通して姿が変化すると讃えました。

ソン ベトナム北部山間部を訪れる観光客は、収穫期前の10月初頭に、この場所を訪問し、素晴らしい風景を堪能することが出来きるはずです。

ゴック その一方で、穏やかな海に大小様々な島々を有するハロン湾は、壮観な景色と澄んだ青い海の地として紹介されました。これは、自然を愛する人々にとって欠かせない観光地となっていますね。

ハロン湾の夕暮れの風景

ソン 確かに。世界自然遺産のハロン湾は、晴れた日に光り輝く水面の眺めも美しいですが、雨や霧がかった深緑の岩々も風情があると言われています。観光客は、ハロン湾をクルーズ船で遊覧しながら海上の静かな時間を堪能することが出来ます。

ゴック 現在、観光客の需要にこたえるために、ヘリコプター、水上機でハロン湾を空から見るというサービスも提供されているようです。

ではここでお便りの紹介を始めましょう。初めに、兵庫県あかし市の・やぐら・てつやさんからのEメールをご紹介します。

「スタッフの皆様、こんにちは。今年初めてレポートします。

ハノイ便りで紹介があった少数民族のホームステイの取組はとても良いと感じました。文化や料理・生活を知ることが出来るからです。言語の問題等は出てくるかもしれませんが、色々な取り組みで発展されることを期待します。また、番組を聴いてレポートしますので、宜しくお願い致します。貴局にとって良い１年でありますように」

ソン やぐらさん、Eメールありがとうございます。2023年も、やぐらさんを始め、日本の皆さんにとっても素晴らしい一年になりますよう心からお祈り申し上げます。

ゴック　本年もよろしくお願いします。

ソン では次に、長野県しおじり市のこばやし・ひでゆきさんから1月15日のEメールをご紹介します。

「今年もよろしくお願いします。

日本では今年の干支はうさぎです。干支は中国からきた風習と思いますが、ベトナムにもあるのでしょうか？じつは、私自身が今年の干支のウサギ年です。そこで、『リクエスト音楽』に、わがままリスナーがリクエストします。ベトナムにうさぎの曲はありますか？またはかわいい動物の曲をお願いします。」

ゴック こばやしさん、Eメールありがとうございます。ベトナムには子ども向けの多くの可愛い動物の歌がありますよ。小林さんのリクエストにお応えし、ベトナムの動物の歌をご紹介しますね。

ソン ところで、日本と同じように、ベトナムにも中国から入ってきた干支があります。でも、ベトナムの干支は日本とはちょっと違います。

ゴック ベトナムでは「ヤギ」が日本では「ヒツジ」、「ブタ」が「イノシシ」、「ネコ」が「ウサギ」なんですね。

では次に、広島県広島市の・やぎ・すすむさんからのお便りをご紹介します。

「日本では成人を祝う式典が行われました。 昨年4月に民法が改正されて成人年齢が20歳から18歳になり、今年は各自治体の対応もまちまちです。 18歳、19歳 20歳と分けて式典をする自治体も・・・

ベトナムの成人の式典はどのようなものですか? 特に少数民族の儀式は? 」

ザオ族の成人式「トゥカイ（Tu Cai）」

ソン やぎさん、お便りありがとうございます。ベトナムの成人の式典についてですが、少数民族ザオ族男性の成人式は国の無形文化遺産として認定されています。

ゴック　人口約100万人を擁するザオ族はベトナム国内の多くの地方に居住していますので、地域ごとのグループに分けられています。それぞれのグループは独特な風俗習慣を持っています。そこで、成人式の習慣もそれぞれのユニークな点がありますね。

ソン そうですね。例えば、儀式の内容も、成人式の呼び方も違います。ザオ族に属する「ザオカウ」グループの場合は、成人式を「カプサク（Cap sac）」と呼んでいますが、「ザオダウバン」グループの場合は、「トゥカイ（Tu Cai）」となっています。

ゴック　 確かに、呼び方が異なっていますが、ザオ族のどれのグループの成人式は男子向けのものです。

ソン ザオ族の人々の考えでは、男性たちはこの儀式をやらないと年だけ取っても成人とは見なされず、崇拝儀式や村落の活動に参加できないからです。

ゴック　 現在では、これらの儀式は昔より簡単になっていますが、ザオ族にとって最も厳粛で重要な行事となっています。

では次に、福岡県おかがき町のほかむら・ふみとさんからのお便りをご紹介します。

「ベトナムの日本語スタッフの皆さま お元気ですか？

こちら日本は師走に入り日に目に気ぜわしくなり、一年を振り返ったり未来を展望したりと何かしら心のせわしい日々です。しかし、私自身は母を介護しており、休めるのは、一日5時間位です。そういいつつ、料理を作り家事をこないている今が生きがいです。ベトナムの高齢者ケアはどうなっていますか。」

ソン ほかむらさん、おたよりありがとうございます。そんな多忙な日々にもかかわらず、毎日のように、私たちの日本語放送をお聴きくださり、受信報告書を送って下さったり、本当に感動しています。

ゴック　私は、このお便りを読む前、ほかむらさんは沢山の受信報告書をお寄せくださっていたので、きっと暇な人だろうと思っていましたよ。でも、実は逆でした。

ソン 本当ですね。ほかむらさん、頑張ってくださいね。さて、ベトナムの高齢者ケアについてですが、 病院や高齢者介護施設にも専門職として介護者が配置されていますが、介護の大部分は依然として家族によって行われています。

ゴック　人数が多い家族の場合は、交代で親戚の高齢者のケアをします。 でも、ほかむらさんのように、家事をしながら、お母さんのケアを長期的するのは本当に大変です。

ソン そんな時には、住み込みメイドを雇ったり、高齢者の在宅介護サービスを利用したりします。ベトナムでは、3世代同居は一般的です。会社の仕事のほか、家事をしながら、子どもの世話、そして、高齢の両親のケアをするのは本当に疲れますからね。ほかむらさん、お体を大切にして、頑張ってくださいね。