第28回東京国際映画祭の審査委員会(写真:TIFF)
山崎 こんにちは、山崎千佳子です。
アン こんにちは、アンです。
山崎 アンさん、お帰りなさい。日本に出張だったんですよね?
アン そうです。東京国際映画祭と映像と音楽の国際見本市に行ってきました。
山崎 東京国際映画祭は、「ベトナムの風に吹かれて」の大森一樹監督も審査員の1人でしたね。アンさんは会う機会はありました?
アン (コメント)
山崎 映画祭は取材もしたんですか?
アン (説明)
山崎 見本市は、制作者の売る人とそれを使いたい買う人の商談ですよね。アンさんも何か買い付けに行ったんですか?
アン (説明)
山崎 では、リスナーのかたからのメッセージをご紹介しましょう。群馬県渋川市の鈴木よしかず さんから9月下旬に頂いていたメールです。
― プピョゥ族(これで正しいのでしょうか)の家の話題を興味深く聞きました。土地の選び方や引越しの風習などはその土地に神が居て守ってくれると信じているのですね。夜明け前の暗い内に祈りを済ませなくてはならないのは大変ですが。新築のお祝いに持って来る物は何が良くて何が悪いのですか。祝いとして喜ばれる品物と贈っては駄目な品物を教えてください。ハノイの様な大都市でも引っ越し祝いなどするのですか。少数民族は山岳部に多く住んでおられる様ですね。
交通にしてもその他の生活環境にしても近代化は大変だと思います。新農村作りがこうした少数民族の村でも行われているのですか。
アン 鈴木さん、ご質問ありがとうございます。まず、新築祝いの品物ですが、プペオ族だけでなくベトナムでも、大体日本と同じように、日用品や食品、食器、現金、置き物、絵などですね。
山崎 世界的に共通なのかもしれませんね。持って行って、悪い物は何ですか?
アン これは民族によってちょっと違いますが、一般的には、包丁、はさみなど切れる物は良くないと考えられています。友人や親戚に、ナイフやはさみを贈ることもありますが、贈られる側は贈る側に1000ドンから2000ドン、日本円で10円前後のお金を渡します。そうすると、贈り物ではなく、売るという意味になるので大丈夫なんです。切れる物は友情や人間関係を切り離すと考えられているので、このようにします。
山崎 これも万国共通の物かもしれませんね。日本では、結婚式に「切れる、終わる」という言葉を使ってはいけないとされています。そして、ハノイのような都心部でも引っ越しに関して何か行事的なものがあるんですか?
アン あります。「入居儀式」と呼ばれているものです。これは、風水でも意味があることで、その土地の守護神にその入居を報告するためのものなんです。
山崎 風水はベトナムでも重要視されているんですね。そして、新農村作り。これは、3年前に私がベトナムへ来た時から、VOVでこの話題を取り上げていますね。いつから始まったものですか?
アン 新農村作り運動は、5年前から行われています。農村の発展や近代化、貧困の解消などを図るものです。なので、各少数民族の居住地や山岳地帯は、優先対象と見られています。プペオ族の居住地もそうです。
山崎 ベトナム全土で新しい農村作りの真っ最中なんですね。
アン そうです。次に、神奈川県、川崎市のおいかわ・かずあき さんから、先月下旬に頂いたメールです。
― 早いもので10月下旬となり、毎年この時期になると、冬に流行するインフルエンザのワクチンを接種する時期となります。私は医療従事者なので毎年、ワクチンを接種して感染を予防するようにしています。ベトナムは日本とは気候がかなり違うのでインフルエンザの流行時期などがどのようになっているのか詳しいことがわかりませんが、いつ頃に流行するのでしょうか?又、日本のようにインフルエンザの感染予防にワクチンを接種したりするのでしょうか?
山崎 おいかわさん、メッセージありがとうございます。前にも、インフルエンザの話をしたかもしれませんが、ベトナムでは1年中、感染例がありますよね。
アン そうですね。基本的には、インフルエンザが流行するシーズンは冬で、日本と同じです。予防接種も今ぐらいの時期に行われていますが、例外もありますね。
山崎 春、4月や5月にインフルエンザが流行った時があって、子供のクラスが学級閉鎖になったことがありました。うちは元気だったので、学校に行かせたかったんですが(苦笑)。そして、おいかわさんからは先月初めに頂いたメールでもご質問を頂きました。
― こちら日本では10月1日から赤い羽根の共同募金が始まりました。この募金活動は私が物心ついた頃から既に行われているものです。調べてみると1947年(昭和22年)から始まったようです。得られた財源の70%は募金を行った町をよくするために使われるそうです。ベトナムではこのような募金活動があるのでしょうか?
アン はい。ベトナムでも共同募金は頻繁に行われていますよ。そのお金は、地元の幼稚園や、医療施設、文化会館、道路などの建設、拡張などに当てられます。大体、日本と同じですね。
山崎 次に、埼玉県狭山市の森井真一郎さんから9月初めに頂いていたメールです。
― 大変久しぶりに「おしゃべりタイム」を拝聴しました。もしかしたら、復帰後の山崎アナのお声をリアルタイムで拝聴するのは、今回が初めてかもしれません…(汗)。ところで、先月の日本のテレビの旅番組の中で、葯=蓮のお米と蓮茶が紹介されているのを拝見しました。どの様な味がし、どの様な時に飲まれるものなのでしょうか?
アン 森井さん、メッセージありがとうございます。ハス茶については、10月8日のおしゃべりタイムでも触れました。ハス茶を飲むのは、特別な行事の時だけではなくて、いつでも飲みますよ。
山崎 ハノイで1番大きな湖、タイ湖でとれるハスのハス茶は高級品なんですよね。すべて厳選された材料で作っているそうです。
アン そうなんです。その味は素晴らしくて、言葉で表現できません。
山崎 香りがとてもいいんですよね。単純にハスのいい香りのする緑茶とは全然違いますか?
アン (コメント)
山崎 そして、森井さんのメッセージにあった「ハスのお米」というのは初めて聞きました。ガオセンと呼ばれている物だそうです。葯、おしべの先にある花粉を作るところなんですね。白くてちょうど米粒のように見えるから、ハスのお米と呼ばれているんですね。
アン そうです。そのガオセンにハスの香りがつまっていて、ハス茶のポイントになるんです。
山崎 私もいつかタイ湖のハス茶を飲んでみたいです。今週もたくさんの方からメッセージを頂きました。ありがとうございます。最後に、お名前だけでもご紹介します。
・ 千葉県ふなばし市の・すどう・みきお・さん
・ 東京都あだち区の・あいかわ・おさむ・さん
・ 東京都としま区の・おがさわら・たかし・さん
・ 東京都ねりま区の・かい・もとふみ・さん
・ 神奈川県にのみや町の・せきもと・まさる・さん
・ 富山県たかおか市の・こまち・ひでひこ・さん
・ 岐阜県みの市の・ひらの・せいいち・さん
・ 岡山県岡山市の・おかもと・てつ・さん
・ 岡山県岡山市の・いしはら・くにお・さん
・ 鹿児島県さつませんだい市の・なかはら・しょうた・さん