１２月１７日のおしゃべりタイム

2015年12月17日 | 15:00:00

南部解放・祖国統一を祝うプロパガンダ

山崎　こんにちは、山崎千佳子です。

アン　こんにちは、アンです。

山崎　アンさん、ベトナムには街中に大きな看板がよくありますね。商品などの広告ではないもので、数字が書いてあると何かの記念日なんだなとわかるようになりました。

アン　そうですね。例えば、南部解放記念日やベトナム人民軍設立の日など、国の記念日などの看板が多いです。

山崎　プロパガンダアートと言われているものですね。あの看板の絵は非常に素朴というか、はっきり言ってしまうと、子供が描いたのかなと思ってしまうんですが、誰が描いているんですか？

アン　（説明）

山崎　現代では、とてもおしゃれな作風のベトナムのアーティストがたくさんいますよね。プロパガンダアートは変わらず、ずっとあのままの画風でいくんでしょうか？

アン　（説明）

山崎　では、リスナーのかたからのメッセージをご紹介しましょう。長野県長野市のはままさひこさんから先月中旬に頂いたものです。

― 今回は「おしゃべりタイム」を聴いての感想です。ベトナムの学校についてお話がありました。全日制の学校だとお昼寝が1時間３０分もあるのですか。羨ましいなあと思いました。僕も仕事の日は昼休みに机で昼寝しますが、せいぜい２０分です。あと、リンゴの話題がありました。リンゴというと日本でも暖かい地方では取れませんからベトナムではリンゴは輸入品というのは納得の行くところです。僕の住む長野県もリンゴの産地ですが、地球温暖化の影響で、そのうちリンゴは取れなくなるのではないか？と心配することもあります。さて、映画『ベトナムの風に吹かれて』は長野市でも上映が決定したようです。具体的な日はまだ発表されていませんが、公開されてから見に行こうと思っています。小松さんが書かれた原作は先日読みました。アンさんが出演されているとも伺っております。公開が待(ま)ち遠(どお)しいです。

アン　はまさん、メッセージありがとうございます。昼食の後は眠くなりますよね。私達もあまり時間がないので、ハーさんやゴックさんたちはほぼ毎日、オフィスの机で昼ご飯を食べています。

山崎　　VOVの日本語放送のオフィスには簡易ベッドがありますよね？仮眠用ですか？

アン　（説明）リンゴについては、11月12日のおしゃべりタイムでソンさんと山崎さんで話していましたが、山崎さんはベトナムの小さいリンゴが果物として食べるだけでなく、他の目的にも使われることを知っていますか？

山崎　お菓子でしょうか？固めの酸味のあるリンゴなどは、アップルパイなどにするとおいしくなりますよね。

アン　そうです。ベトナムでは、リンゴを乾燥して、砂糖で炒めます。美味しいお菓子になるんですよ。これは、ベトナムの旧正月、テトに欠かせないお菓子の一つです。あと、漢方薬にも使われています。やはりリンゴを乾燥して使います。

山崎　リンゴの漢方薬の話は初めて聞きましたけど、「毎日りんご１個で医者いらず」ということわざがありますからね。

アン　そうですね。お医者さんに聞きましたが、不眠症や記憶力低下症、胃炎、頭痛、血液不足などの治療に役立つということです。

山崎　なるほど。リンゴにもいろいろな効用があるんですね。

アン　お酒が好きな人にとってもいいようです。リンゴをベトナムの地酒にひたすと、より美味しくなって味と香りが特別になります。妻も私のために、10キロのリンゴを20リットルのお酒に浸しました。時々飲んでいます。つまみには、スターフルーツやせりのサラダ、乾燥牛肉などがいいですね（笑）。

山崎　リンゴ酒みたいな感じになるんでしょうか？私もトライしたい気がしますが、アルコール度数が高そうなので、やめときます（笑）。

アン　そして、はまさん、「ベトナムの風に吹かれて」をご覧になったら、是非感想を聞かせてください。

山崎　私もまだ見ていないんです。ハノイでの上映はもうないでしょうか？

アン　（コメント）次に、千葉県、船橋市のすどう・みきおさんから先月初めに頂いたメッセージです。

― TPPが大筋合意されましたが、ベトナムではどのように報道されているのでしょうか？ハノイ便り冒頭の部分を聞き損(そこ)ねたのですが、食べ物の再配布、良いことだと思いますが、地方でも同様のことが行なわれていますか？

山崎　すどうさん、メッセージありがとうございます。TPPに関するニュースは、VOVでもよく伝えているんですね。

アン　はい。TPPへの参加は、ベトナムが国際社会に深く参入していることを示すほか、ベトナムの経済、特に農業生産と輸出などに利益をもたらすと期待されています。

山崎　そして、食べ物の再配布については１１月１日のハノイ便りでお伝えしました。世界的に行われている「フードバンク」という活動です。ベトナムでは「十分なハノイ」というプロジェクトで、今はハノイでだけ行われているそうです。

アン　でも、近いうちに他の地方にも広がると期待しています。

山崎　そうですね。プロジェクトに関わる人たちもそのように話していました。次に、愛知県一宮市の鈴木よしあきさんから10月に頂いたメッセージです。

― ニュース及び番組の中でバクザン省の出来事が紹介されていますが、どのようなところでしょうか？有名な観光地があるのでしょうか。とても興味があるのでぜひご紹介下さい。

アン　鈴木さん、メッセージありがとうございます。バクザン省は北部丘陵地帯と山岳地帯が接したところにあります。ハノイから北におよそ50キロぐらい離れた地方です。面積はおよそ３８００ km²、人口はおよそ160万人、ベトナムで１番多いキン族のほか、ヌン族やテイ族など7つの少数民族が暮らしています。

山崎　私はバクザン省という名前だけは聞いたことがありますが、詳しくは知りませんでした。有名な観光地はありますか？

アン　たくさんありますよ。中でも有名なのが、バクザン省とクアンニン省にまたがるイエントゥ（Yen Tu）という名勝地です。ベトナム独特の仏教の一派、チュクラム（竹林）禅宗の発祥地で、国の特別な遺跡として認定されています。その他、スオンザン（Xuong Giang）という古い城や、インドシナ戦争時代に使用されたベトナム人民軍の根拠地の遺跡なども有名です。

山崎　バクザン省の特産品はありますか？

アン　たくさんあります。例えば、バン（Van、雲）という村の地酒「バン村酒」は全国的に有名です。最近では、ロシアやフランスなどにも輸出されています。その他、ライチやオレンジ、麺類のミーチュー（My Chu）も美味しいです。

山崎　ミーチューは初めて聞きました。どんな麺ですか？

アン　（説明）次に、東京都、大田区のくさなぎ・よしひろさんから10月下旬に頂いたメッセージです。

― 近年は5月1日から10月30日をクールビズと定め、ノーネクタイ、軽装可の会社も増えています。私もネクタイは来月から締めます。ベトナムの会社でも暑い季節は軽装で働く会社員が多くなるのでしょうか。また、暑くてもスーツを着なければならない仕事はあるのでしょうか。

山崎　くさなぎさん、メッセージありがとうございます。率直に言ってしまうと、ネクタイにスーツ姿のビジネスマンをベトナムで見たことがないかもしれません（笑）。アンさんも会議のある日はジャケットを着ていますが、何もなければジーンズの時もありますよね。

アン　そうですね。本当は、いつもカジュアルな格好をしたいんです。ベトナムは暑い国なので、ノーネクタイと軽装は一般的です。重要な会議や行事でも、夏だったらシャツとネクタイだけでOKです。スーツは要らないですね。着るとすれば、冬ですね。

山崎　私が初めて海外暮らしをしたのがシンガポールだったんですが、ベトナムと同じようにビジネスマンもカジュアルな服装でした。初めは「仕事にそんな格好でいいの？」と思いましたが、今は日本はきちんとし過ぎているなあなどと思ってしまいます。

アン　ベトナムでもスーツ着用という規定がある会社もありますが、本当にまれです。

山崎　結婚式にもジーンズで出席する人もいますし、人それぞれですね。今週もたくさんの方からメッセージを頂きました。ありがとうございます。最後に、お名前だけでもご紹介します。