ドラ演奏文化が中部高原地帯にあるコントゥム省、ザライ省、ダクラク省、ラムドン省、ダクノン省の５つの省に存在しています。今日のこの時間はダクラク省のドラ演奏文化の維持と保存活動についてお伝えします。

テイグエン地方には１７の少数民族がいますが、ドラ演奏文化はバナ族、ソダン族、コホ族、エデ族、ザライ族など、この地方に住むほとんどの少数民族の文化となってきました。ドラの音は人間の悲しみ、喜び、怒り、期待などを現し、この地域の歴史を物語ったりしています。2005年11月、テイグェン地方のドラ演奏空間がユネスコ＝国連教育科学文化機関により、人類の口承及び無形遺産の傑作として認定されました。

ダクラック省コロンボン県はドラ文化の維持、保存に多くの成果を収めた地方として知られています。現在、同県にはドラを演奏する芸人やドラを製造している職人が500人もいます。また、24ものドラ演奏班も活動を行っています。

2007年以来、ダクラック省はクロンボン県に18のドラセットを提供しており、これにより、コロンボン県は95のドラセットを所有しています。1つのドラセットは2個から20個もあります。

この5年間、コロンボン県はドラ演奏を教えるため、12の訓練コースを開いてきました。これと同時に、同県の文化情報室は毎年、ドラと民族楽器の演奏フェスティバルを開いています。クロンボン県文化情報室のファム・ディン・タン副室長は次のように語りました。

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「クロンボン県には少数民族の人々が住む村が８つあります。毎年、これらの少数民族の子供たちにドラ演奏を教えています。特に、地元の職人は子供たちにドラ演奏を熱心に教えています」

同じく、ダクラック省クロンナン県でもドラ文化の保存と発揮が重視されています。現在、クロンナン県では14ものドラ演奏班が活動を行い、およそ500人ものドラ演奏芸人がいます。クロンナン県にある各村は158のドラセットを所有し、各村の祭りでよく使用されています。クロンナン県文化情報室のグエン・バン・ビ室長は次のように語りました。

（テープ）

「クロンナン県ではドラ演奏を教える３つのコースが開かれています。小中学校に通っている子供たちに対して、学校で教えています。他のコースが夜に開かれています。野良仕事をしてから、地元の人々は村の文化会館に行って、ドラ演奏を学びます」

村の文化会館で開かれているドラ演奏訓練コースを通じて、地元の人々はドラの演奏や民謡、舞踊を理解できるようになります。クロンナン県に住んでいる女性H Ngoen Niê Kđămさんは次のように語りました。

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「後の世代も先人が残した文化を引き継ぐことを望んでいます。また、ダクラック省の人々だけでなく、全国各地の人々もエデ族を含め、テイグェン地方のドラ文化を理解してもらうことを期待しています」

この5年間、ダクラック省でのドラ文化の保存とその価値の発揮が効果的に実施されてきました。優秀なアーチストという称号を持つブーランさんは「今後も引き続きドラ演奏を教えるコースを常時に行う」と明らかにし、次のように語りました。

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「ドラ演奏を教えるため、最も効果的な方法はグループを分けて行うということです。例えば、7人からなるグループにドラ演奏を教えてから、これらの7人は後に一つのドラ演奏班を結成します。」

2016年～2020年まで、ダクラック省の芸人24人は伝統的文化の維持、保存で収められた優秀な成績により、国家主席から「優秀芸術家」という称号を受けました。ダクラック省は2回にわたり、ティグェン地方のドラ演奏文化フェスティバルに参加しました。2021年～2025年まで、ダクラック省はドラ演奏文化の維持、保存に力を入れると共に、国内外の人々に対し、ドラ演奏文化のピーアールを強化します。

今日のハノイ便はダクラク省のドラ演奏文化の維持、保存活動についてお伝えしました。それでは今日はこの辺で。