レオパードオスカー

レオパードオスカーは、体長が30～60cm程度で、天然個体の体色や模様の入り方はバリエーションに富み、コレクション性が高いことも人気の理由で、観賞魚として親しまれています。

南部ハウザン省チャウタイン県ガーサウ町に住むグエン・チー・トゥックさんは、過去5年あまりにわたり、観賞魚の養殖で富を築いてきました。

トゥックさんは、2019年に、観賞魚が鮮やかな色彩を持ち、愛好家に人気があることに着目し、家の裏に置いてある２つのビニールプールにおよそ5000匹上の稚魚の養殖に着手しました。当初は、養殖方法を深く理解していなかったので、稚魚の8割以上が死滅してしまいました。

トゥックさんは、試行錯誤を重ね、養殖用水と養殖工程を調整し、1万匹の稚魚の養殖に挑戦しました。今回は、魚が順調に成長し、繁殖にも成功しました。トゥックさんによりますと、ビニールプールでレオパードオスカーを養殖するうえで最も難しいのは水質管理です。魚を健康に育てるためには、水処理システムと酸素供給装置の設置が不可欠だとのことです。

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「最も困難なのは養殖用水の処理です。稚魚、小型魚の養殖場合は、河川の水を直接ポンプで貯水槽に汲み上げ、その水を処理してから、魚養殖水槽に供給します」

現在、トゥックさんのレオパードオスカー養殖場は約1000平方メートルに拡張され、70以上の水槽で常に約200組の親魚と5万匹あまりの稚魚が飼育されています。高い品質と美しい魚であるため、彼の養殖場は国内各地から多くの顧客が訪れています。トゥックさんは毎年、20万尾から30万尾の稚魚を仲買業者に販売しており、価格は大きさや色に応じて1尾あたり3000ドンから10万ドン、18 円～580円程度となります。これにより、彼は年間約6億ドン、348万円ほどの収入を得ているそうです。

トゥックさんは次のように語りました。

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「当初は、魚の消費先について詳しくなかったです。その後、インターネットで各地の観賞魚市場について調べ、観賞魚の売買サイトにも出品したところ、買い手が現れるようになりました。現在は、ハイフォン市、ダナン市、ラムドン省の仲買業者に最も多く販売しており、一度に7000匹から1万匹の稚魚を売っていますよ」

トゥックさんは、レオパードオスカー養殖に成功した後、地元の青年起業家に魚の養殖方法を教えたり、稚魚を提供したりしました。そのほか、彼は地元住民5人に安定した雇用を創出しています。繁殖期や漁獲時期には、20人の臨時雇用者を雇います。チャウタイン県青年同盟のグエン・ヒュウ・ギ書記は次のように明らかにしました。

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「トゥックさんの成功は、地元の青年たちに大きな刺激を与え、起業を志す若者も増えています。彼は、青年たちに対し、養殖技術の指導や稚魚の提供を行うことにより、青年起業家というモデルの実現に貢献してきました」

トゥックさんは、これまでの積極的な貢献により、省レベルおよび中央青年同盟から数多くの表彰状を授与されています。