小児がん患者の診療治療に全力を挙げたブイ・ゴック・ラン医師

(VOVWORLD) -ハノイ市内の中央小児病院所属癌センターのブイ・ゴック・ランセンター長は、質素で親しみやすいだけでなく、仕事に献身的で、患者を心から思いやる医師として、同僚、患者の家族、そして小児がん患者から高く評価されています。
小児がん患者の診療治療に全力を挙げたブイ・ゴック・ラン医師 - ảnh 1ラン医師

現在、ベトナムでは彼女は小児がん治療の分野で優れた医師の一人となっています。医師になるきっかけについて、ラン医師は次のように明らかにしました。

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「私の家族には医学を学んだ人は一人もいませんでしたが、私は小さい頃から体が弱く、よく病気にかかっていました。両親もよく体調を崩していたので、高校生の時から医者になって、みんなを治したいと考えたのです。後に、医学生になり、病院見学と体験実習に参加しました。特に腫瘍科では、多くの重病の子供たちに出会いました。当時、ベトナムの医学は最新の癌治療方法にアクセスすることはできませんでした。可愛らしい子供たちの無念な姿を目の当たりにして、私は心を痛めました」

小児がん患者の診療治療に全力を挙げたブイ・ゴック・ラン医師 - ảnh 2

ラン医師の話によりますと、今から25年前の2000年に、現在の癌センターの前身である腫瘍科で働きはじめました。当時、腫瘍科は医師も少ない、医療設備が乏しい、研究資料も不足していました。純粋な子どもたちが病気と闘う姿を見るに忍びなく、ラン医師は働きながら学び、小児科の博士号を取得し、海外の専門研修コースに参加しました。彼女にとって、どんなに困難で大変な状況でも、恐れることなく、くじけることもありません。しかし、最も恐れるのは、医師たちがあらゆることを尽くしても、その小児患者を救えなかったケースと対峙することです。ラン医師は次のように述べています。

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「できないと思うからこそ、頑張らなければなりません。諦めることはありませんでした。2、3年の間、治療した多くの子供たちとは深い信頼関係を築き、まるで家族のような絆で結ばれましたが、その子がこの世を去り、私は深い悲しみに打ちひしがれました。ですので、私は世界の最先端技術を習得して、より多くの子供たちを救うために、一層努力しなければならないと意識しました。諦めることは、他の子供たちを救う機会を失うことを意味します」

中央小児病院所属癌センターでは、ブイ・ゴック・ラン医師の名は、同病院の小児がん治療における「革命」と見なされる幹細胞移植という技術と密接に結びついています。この技術のおかげで、多くの小児患者が造血幹細胞移植に成功し、病気を克服し、他の健康な子供たちと同じような生活を送ることができるようになりました。ラン医師にとって、子供たちの命を救う可能性が少しでもあれば、決して諦めることはありません。

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「韓国で幹細胞移植の研修を受けた最初の医療チームの一員でした。帰国後、我々はすぐに重症の小児患者の治療に当てました。深夜2時~3時まで、専門家に相談し、この子を救うために全力を尽くしました。今もなお、その小児患者は健康に過ごしています。新たな技術に挑戦するには、困難を恐れず立ち向かう勇気と決意が必要です。患者が回復するためには、重症疾患に対応できる高度な医療技術が求められます。世界の技術を取り入れることで、患者に新たな治療の機会を提供できるからです」

これまでに、ランセンター長の指導の下、癌センターは国際水準の技術を導入し、稀な小児がんの治療において数多くの成功を収めてきました。30年間にわたり、ラン医師は、ベトナムにおける小児がんの治癒率の低さに常に心を痛めています。そこで、彼女は専門知識を高めるために小児がんに関する国際的な研修コースに積極的に参加し、若手医師への指導と経験の伝授を行っています。

これまでに、彼女は、国際学術誌に3件の論文を、国内の権威ある医学雑誌に68件の論文を投稿しました。

現在、彼女は神経芽細胞腫に関する研究に取り組んでおり、高額な検査費用の負担が大きい貧しいがん患者に対し、無料の高度ながん検査を受ける機会を提供することを目指しています。そのため、同僚たちにとって、ラン医師は、医療への情熱を燃やし続ける炎のような存在なのです。

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「ランさんは、仕事に対して非常に熱心で、積極的に取り組んでいます。専門知識も豊富で、同僚をいつも助けてくれます。特に患者さんのために全力を尽くしていることが素晴らしいです」

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「ランさんは、まるで若い医師たちの頼りになる存在です。彼女は、すべての医師に強いモチベーションと決意を与えてくれました。患者に対して専門的にも心理的にもサポートしててくれています」

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「専門性に関しては、ランさんはトップクラスの専門家の一人であり、熱意と情熱を持って仕事に取り組んでいます。彼女は患者さんたちに限りのない愛情を持っているからこそ、仕事ができ、献身的に働くことができるのです」

これまでの貢献により、ラン医師はベトナムにおける小児がん分野のトップドクターの一人となっています。現在、彼女はベトナム小児科学会傘下の小児がん分科会の会長も務めています。2020年、ラン医師は「優秀な医師」の称号を授与されたほか、2023年に、ベトナム女性賞を受賞しました。

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