新型コロナウイルス感染症の抑制直後、ホーチミン市を訪問する国内外のMICE客の需要が急増しています。そのため、同市はこれを活かして、観光回復の開発に力を入れています。

ホーチミン市はベトナム経済の中心地であり、事業を行う企業数が多いことから、MICE客の需要も大きいと言えます。ベトナムの旅行会社ベトトラベルホーチミン市支店は年初からこれまでに2万人を超えるMICE客を迎えました。

一方、ベトナム最大手の国営旅行会社「サイゴンツーリスト」も1万4000人のMICE客にサービスを提供しました。サイゴンツーリストのマーケティング兼情報技術担当のホアン・トゥイ・リン副担当者は次のように語りました。

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「MICE客の数について言えば「ブーム」という表現を当てはめることができます。2月以降、サイゴンツーリストは多くの経済グループや企業からの予約を受けています。特に、3月には、750人からなるダナン市とホイアン旧市街への観光ツアーを実施しました」

旅行会社によりますと、MICE客の人気の訪問地は南部キエンザン省の沖合のフーコック島、中部沿海地帯ダナン市、ニャチャン市、中部高原地帯テイグエン地方の避暑地ダラット、南部ブンタウ市、北部山岳地帯の避暑地サパ、ディエンビエン市などです。

サイゴン・グランドホテルのブ・テイ・タイン・ヒエン副社長は「年初以降、グランドホテルは多くの旅行会社と協力してMICE客を迎えた。私たちはこのためにホテルの改修や、スタッフの能力向上の訓練を行っている」と明らかにしました。ヒエン副社長の話です。

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「MICEの市場が拡大しているため、この市場を開拓することで収益がアップしています。今後もホテルの各種サービスの質の向上に取り組むほか、グランドホテルの知名度を高めるため、マーケティング活動を強化します」

最近、ホーチミン市の観光局と観光連盟はガイドやホテル、レストランのスタッフを対象に食品安全衛生に関する訓練コースを開催しました。これと同時に、ホーチミン市の観光局は交通運輸局、保健局、航空会社、出入国管理局などと連携して、MICE推進プログラムの共同開催計画に署名しました。

ホーチミン市の観光局のレー・チョン・ヒエン・ホア副局長は「観光再開直後の観光客に良い印象を残すことは今後の観光市場の回復にとって重要なポイントとなる」と明らかにし、次のように語りました。

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「今後、ホーチミン市を訪れるMICE客の数が増えると見込んでいます。今年10月までに、T&T社はインドから1万人のMICE客を迎えるという情報があります。これは素晴らしい傾向です。ホーチミン市を訪れるMICE客が楽しい時間を過ごせるよう、私たちは旅行会社を支援します」

2021年の世界MICEアワードで、ホーチミン市はアジア最優秀MICE都市賞を受賞しました。ホーチミン市がバンコク、香港、北京、マカオ、クアラルンプール、ソウル、シンガポールなどの都市を追い抜いて、同賞を受賞したのは今回が2度目となっています。