(VOVWORLD) -北部イエンバイ省の多くの企業、共同組合、農家は、「農場から食卓まで」の安全対策の徹底、食品の安全、家畜や水産物の衛生というグリーン農業開発に励んでいます。
イエンバイ省で栽培される「カーリン(Kha Linh)」のザボンは、国内各地の消費者に愛用されています。この背景には有機農法、VietGAP=ベトナム安全農産物生産基準の導入があります。イエンビン県ハンダ村には180ヘクタールのザボン畑がありますが、その半分以上が有機農法によるザボン畑です。
ハンダ村党委員会のグエン・ミン・チン副委員長によりますと、ザボンの栽培業者は有機農法を適用するに際して、様々な困難に直面し、効果をや疑う人もいました。しかし、行政当局は、農民が安心できるよう、様々な方策を講じてきたということです。
チン氏は次のように語りました。
(テープ)
「私たちは、ハノイ農業学院と連携して、ザボンの質の向上に注力してきました。近年、ハノイ農業学院のスタッフは、現場で農民を直接指導しています」
一方、チャンイエン県イカン村クエットティエン集落ではチャン・ティ・トウさん一家が鶏の飼育を6年間続けています。当初、彼女は数百羽の鶏を飼育していましたが、現在その数は、3000羽を越えています。トウさん一家の養鶏の成功は、クエットティエン農業共同組合の会員になったことです。組合の会員になったことでVietGAP基準に沿った畜産方法を学び、この基準を厳守したためです。
トウさんは次のように明らかにしました。
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「まずは、鶏の感染症対策を徹底しました。次は、鶏が順調に育つよう、高品質の飼料を使用しました」
他方、クエットティエン農業共同組合のニン・ティ・マイ会長は、「現在、7世帯の組合員がVietGAP基準に従って畜産を行っている。このような方法は、経済的価値をもたらすと同時に、従来の農法を変えつつある」と明らかにし、次のように語りました。
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「VietGAP基準に沿って飼育された鶏肉はとても美味しく、売れ行きは好調です。今後は付加価値を高めるため、鶏肉の加工製品を開発する方針です」
イエンバイ省の行政当局は、グリーン農業開発を目指し、複数の具体的な活動を通して、グリーン農業に関する農民の認識を高めています。例として、土壌の環境整備、水環境の保全、種子の選択、有機農法の導入などに関する訓練コースを開くことなどです。
イエンバイ市農業開発サポートサービスセンターのブイ・ジェウ・ハン代表は次のように明らかにしました。
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「私たちは、農民に有機農法の導入を指導しました。この農法では、主に有機肥料、害虫の生物的駆除方法、および機械による除草法などが活用されます」
これまでに、イエンバイ省では、180種類の製品が、原産地、クリーン栽培、クリーン加工などに関する基準を満たし、約130か所の農場がVietGAP基準、有機農法などを導入しています。