(VOVWORLD) -保健省が「遠隔診療治療」を実施してきたことで、僻地に住む人々は質の高い医療サービスに接近しつつあります。現在、省、県の病院にいる患者は、通信ネットワークを利用して、中央病院の専門医から診断を受けています。
タイグエン中央総合病院のレ・フン・ブオン医師は次のように語っています。
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「救急患者にとって初期診療の段階は極めて重要です。例えば、私たちは、病床と接続するカメラを通して、その担当医師らに呼吸器疾患の患者への診断や治療方法を案内します。こうしたやり方で、多くの患者は中央病院に移転しなくなります。または、医師たちは患者を移転させる前に、正しい処置ができます。」
一方、タイグエン中央総合病院のグエン・コン・ホアン院長は次のように語っています。
(テープ)
「オンライン診療を行うことは効果的な方法です。一度に多くの医師が参加することが出来るからです。以前、県レベルの病院に入院中の重度の患者を治療するために、私たちは、中央病院の医師を派遣しなければなりませんでした。しかし、現在、オンライン診療を通すだけでも、患者の命を適宜に救うことができます。通信ネットワークを導入して、遠隔診療を行うことは、様々な利益をもたらします。患者が、中央病院に移転しなくても、中央病院の優れた専門医から、直接相談を受けることが出来るからです。」
県病院は、およそ5千万ドン、22万円程度を投資するだけで中央病院をつなぐ遠隔診療システムを導入することができます。現在、190の省・県病院がハノイ市内の医科大学の遠隔診療ネットワークに参加しています。
タイグエン省ディンホア県総合病院のフン・ドック・サム副院長は次のように明らかにしました。
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「私たちは、2021年の第1四半期に、遠隔診療ネットワークに参加するため、テレヘルスを設置する方針です。現在は、ハノイ市内のバクマイ総合病院、医科大学と連携して、オンライン診断を行っています。」
グエン・タン・ロン保健大臣によりますと、遠隔診療提案の目標は、中央病院の一人の医者は、省・県病院の4人の医師、及び、村の診療所の2人の医師に専門的業務を訓練することです。これは、タイグエン省にある地方病院の診療治療ニーズに応えるだけでなく、治療の質的向上、患者の満足度の向上に貢献することです。ロン大臣は次のように語っています。
(テープ)
「医師が専門的業務を訓練することは、通常のことであり、全ての医師のニーズでもあります。私たちは、遠隔診療提案に期待しています。一つの中央病院は、情報通信機器を駆使して、幾つかの地方病院だけでなく、複数の病院の医師に専門的業務を訓練することが出来るからです。これは、現代的な医学の傾向であり、患者の命を迅速に救え、患者の満足度を向上させることでもあります。」
遠隔診療のメリットは、待ち時間の短縮や通院する負担を軽減できることから、難病などで遠くの病院に通院せざるを得ない患者の利用が増えつつあります。遠隔診療提案は、地方病院の医師に業務能力を高めると共に、中央病院の過密状態の解消に貢献することです。