(VOVWORLD) - コト島にあるコト市場は毎日多くの船舶が寄港し、いつものように水産物や各種商品の買い手と売り手で賑やかです。
東北部地方クアンニン省コト島は、環境保全に向けて大きく努力してきました。コト島では持続可能な観光開発に向けて、2022年から、環境汚染を引き起こす恐れがあるペットボトルやビニール袋などを島内に持ち込まないよう、観光客や住民に勧告していました。これまでに、住民と観光客は、使い捨てプラスチック製品の使用を見直しています。
コト島にあるコト市場は毎日多くの船舶が寄港し、いつものように水産物や各種商品の買い手と売り手で賑やかです。特筆すべき点は、人々は、ビニール袋の代わりに、環境に優しいバイオ袋を使用しています。彼らにとって、一般のビニール袋を使用しないことは、環境に対する島民の責任を示す表れであるようです。
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「この市場では、非分解性レジ袋の使用は禁止されています。生分解性レジ袋は、便利で、環境に優しいものですから。ここの公務員と住民たちは、携帯用プラスチック製買い物かごを使っていますよ」
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「人々は、市場に買い物に行くとき、使い捨てビニール袋を絶対に使用しません。皆は、環境に優しい袋を使っています。自宅でも、ゴミの分別のためのゴミ箱を設置していますよ」
コト島にある市場や、宿泊施設、レストラン、ビーチ、漁港などでも、ゴミの分別のためのゴミ箱が設置されています。多くのホームステイは、使い捨てプラスチック製品を使用しないことにより、環境にやさしいイメージを広めています。
ドンティエン村にあるホームステイのオーナーであるブイ・ドック・タインさんは次のように明らかにしました。
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「私たちは、環境負荷の少ない素材を使用するとともに、自然に触れることのできる環境を整備しています。コト島の住民ならではのユニークな文化を示したいからです」
コト島の関連機関は、環境保全に繋がる様々な活動を効果的に展開しています。たとえば、小中学校における「学校でのゴミ」、居住地における「ゴミを金にする」、および貿易センターの経営活動における「使い捨てプラスチック製品を使用せずに、環境にやさしい製品を使いましょう」という運動などです。
首都ハノイからの観光客であるレ・ミン・グエットさんは次のように語っています。
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「コト島への使い捨てビニール袋およびプラスチック製品の持ち込みが全面的に禁止となるという規定は、環境保全に向けた地元の行政当局の主体性を示しています。同時に、観光客がグリーン・クリーン・美しい環境の保護のための責任を表することでもあります」
コト県人民委員会のグエン・ビエット・ズン委員長は、ゴミのないコト島の構築という方針について次のように評価していました。
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「『プラスチックごみ、使い捨てプラスチックのないコト島』という方針は、クアンニン省内の各地方と島々に広げてきました。現在、住民の環境保全に関する認識や、習慣、行為などは大きく変わりました。コト島が本当にグリーンかつクリーンになったら、さらなる多くの観光客を誘致できるようになることでしょう」
使い捨てビニール袋およびプラスチック製品の使用が禁止となることは、コト島の美化に貢献しています。「プラスチックごみのない島」は、観光客にとって魅力的な目的地となるはずです。