山間部の貧しい家庭の生徒へ食支援をする青年グループ
(VOVWORLD) -「バクカン出身の子どもの食育支援」と名づけられるグループのメンバーたちの暖かい気持ちと教師たちの努力のお陰で、北部山間部バクカン(Bac Kan)省にある幼稚園と小学校の数百人の生徒たちは、肉、野菜などのおかずがたっぷり入った温かいご飯を食べられるようになっています。
昼食をとっている小学生たち |
バベー(Ba Be)県ナムマウ(Nam Mau)村にあるカウクア(Khau Qua)小学校に在学している38人全員の生徒は、貧しい家庭にあります。コミュニティの支援や、教師と住民たちの協力を得て、この学校は、以前よりきれいになり、生徒の食事も美味しくなってきました。
「バクカン出身の子どもの食育支援」グループのリーダーはチョオドン(Cho Don)県スアンラック(Xuan Lac)村人民委員会のチャン・クアン・フィ副委員長です。少数民族ティ(Tay)族出身で、1980年生まれのフィさんは、前にも、山間部の村や、学校への支援活動に積極的に参加しました。当時、彼は、生徒たちが白米のご飯と塩だけの質素な食事をとっていることを見て、考え込んだそうです。それから、フィさんは、支援者に生徒の食事代補助を呼びかける目的で、幾人かの青年を集めて、2021年9月に「バクカン出身の子どもの食育支援」グループを設立しました。グループのメンバーたちは、支援者からの寄付金で、おかずやキッチン用具などを購入して、学校にあげました。
フィさんと生徒たち |
フィさんは次のように明らかにしました。
(テープ)
「グループの名前を『バクカン出身の子どもの食育支援』と付けた理由は、今後も、バクカン省にある全ての学校を支援してゆきたいからです。多くの支援者らは、生徒のために食事補助を支援したいので、私たちの呼びかけに積極的に応えていますよ。」
バクカン省若手実業家協会のグエン・バン・ナム会長は、同グループの活動を知った後、学校の現状を視察してから、支援金を寄付しただけでなく、多くの友だちにも募金を呼びかけました。
ナムさんは次のように語りました。
(テープ)
「私たちは、カウクア学校を視察して、貧しい家庭の子どもたちの将来についてよく考えました。後に、私の夫婦は、5人の生徒を養子として育てることにしました。私の友だちも、7人の生徒を養子として育ていますよ。私たちは、現地に新しい学校を建設しようと思っています。今後とも、更なる多くの企業や、支援者などが、生徒たちの生活改善のために支援金を寄付するよう私は期待しています。」
ところで、カウクア学校は、林の中に設置されています。4人の教師たちは、毎日、交代で、市場に行って食材を買い、38人分の昼食を作ります。リュック・ティ・ラン教師は次のように明らかにしました。
(テープ)
「私たちは、毎朝、学校から約20km離れた所にある市場に食材を買いに行きます。生徒たちが、栄養たっぷりの食事を取れるように、料理の内容をよく変えています。このことはちょっと大変ですが、生徒のために頑張っています。生徒の食事改善に貢献してきた支援者に感謝します。」
「バクカン出身の子どもの食育支援」グループは、バクカン省にある幾つかの小学校に在学している貧しい家庭の生徒350人を養子として育てる計画です。同グループの支援のお陰で、生徒たちが、山間部の寒さを乗り越えながらも、学校を中途退学しないで済むはずです。