ダクラク省はベトナム中部高原地帯テイグェン地方にあり、様々な少数民族が集まる地方です。近年、ダクラク省は国内のほかの省とともに新農村作り運動に積極的に参加しています。特に、土地資源の潜在力を活かしたダックラク省はコーヒー栽培に近代的な技術を導入して、大きな成果を収めています。ダクラク省のブオンマートート町のコーヒーブランドは多くの国でよく知られています。特に、数年前に、同省、クロンパク県、ホアドン村では「エアクマト」というクリーンコーヒー生産合作社が設立されました。
この村のコーヒー栽培面積は140ヘクタールにのぼっています。ダクラク省クロンパク県に住むレ・バン・ドォンさんは次のように語りました。
(テープ)
「以前コーヒーは個人的かつ自発的に栽培されていましたので一ヘクタールあたりの生産量は2トンでしたが現在のその生産量は3トンないし4.5トンにのぼっています。」
2011年にダクラク省クマガという他の県でクリーンコーヒー生産合作社も設立され、県内の50戸の農民世帯の投資を誘致しました。世界各国の様々な近代的な技術導入のおかげで、コーヒー生産高は非常に高いです。農民一人あたりの年収は2千万ドン(約12万円)になっています。現在、コーヒー栽培を行なっているクマガ県の農民世帯数は100戸で、その栽培総面積のグェン・バン・フク所有者は次のように語りました。
(テープ)
「毎年、我々は農民を対象にコーヒー栽培技術訓練コースを2回開いています。特に、毎月、農業技術者グループはそれぞれの農民家庭を訪れ、クリーンコーヒー開発プログラムに関する説明会を行ないます」
現在、ダクラク省のコーヒー栽培総面積は2万ヘクタールにのぼっています。同省の指導部は2008-2020年期におけるクリーンコーヒー開発プログラムを作成中です。ブオンマートートのコーヒーブランドは全世界に広がっています。このプログラムの目標を達成するため、同省の指導部は政府と企業と農民と学者との連携でという政策を打ち出しました。これまでに同省のコーヒー生産合作社132社は国内の企業と連携して、クリーンコーヒーを栽培加工しています。ダックラク省農業農村開発局のフィン・コク・チック副局長は次のように語りました。
(テープ)
「政府の援助プログラムのほか、わが省は企業、農民の大きな支援を得て、クリーンコーヒー栽培プログラムを効果的に行なってきました。わが省の指導部は企業の農業発展活動に有利な条件を作り出しています。企業を通じて、タイグェン高原地帯のコーヒーブランドは大幅に広がっていきます」
ダクラク省はクリーンコーヒー生産における大きな成果を収めており、国の新農村作り運動に積極的に参加して、そして、ブオン・マー・トートのコーヒーブランドを全世界へと広げてゆくことでしょう。