ビンフォク省はベトナム南部メコンデルタにある地方です。ビンフォク省は5年前に、新農村作りを展開したおかげで、同省の農村部は大きな変貌を見せています。2010年に、ビンフォク省の一人あたりの平均年収は2千4百万ドン(約12万円)でしたが2015年には4千3百万ドン(約22万5千円)になりました。
省内で新農村作り運動指導委員会の出した全ての目標の中の15目標を達成した村の数は20箇所です。特にビンフォク省チョンタイン県、ミンタイン村は新農村作り運動のモデルとなっています。現在、この村を訪れると、村道の両側には新しい家々が並んでおり、緑溢れる畑が広がっています。ミンタイン村と結ぶ道路も舗装され、新しい学校、診療所も建設されました。
村の住民は道路建設に自分の土地を自発的に提供すると共に、村のインフラ整備事業20億ドン相当の現金を援助しました。ミンタイン村は新農村作り運動の全ての目標を達成したビンフォク省内の3つの村の中の一つです。ミンタイン村に住むファン・バン・タインさんは次のように語りました。
(テープ)
「地元の農民は地方行政当局の依頼を受け、村の道路建設を討議する会合を行って、故郷のための土地提供運動や道路建設工事に積極的に参加しました」
「行政府と住民は共に故郷を建設しょう」というスローガンを掲げたビンフォク省は住民の力を活かして、新農村作り運動を効果的に行なってきました。この5年間、同省は新農村作り運動に6兆ドンを投資し、その中で、住民は2200億ドンを出しました。これまでに、ビンフォク省の20の村は文化、社会秩序維持、環境保護分野での新農村作り運動のモデルとなっています。ビンフォク省、ロクニン県人民委員会のホァン・ニャット・タン委員長は次のように語りました。
(テープ)
「我が県の公共施設工事は住民の支持を得て、建設されました。県の指導部の提案に従って、行政当局は出資して、住民は村の道路や学校などの建設工事に参加しました。これまでに、多くの公共施設が建設されました。」
また、ビンフォク省の指導部は多くの住民の支持を得て、新農村作りを効果的に展開してきました。数千人の青年ボランティアは村建設工事、社会秩序、文化的生活作りに参加してきました。また、ビンフォク省の青年同盟は住民とともに、新農村作り運動の2目標を達成し、その中で、共同生産組合を設立して、生産経営活動を行なっており、多くの若者に対し雇用を創出しています。ビンフォク省青年同盟のトン・ゴク・ハイン書記は次のように語りました。
(テープ)
「省の若い世代は新農村作り運動に積極的に参加しています。県、村レベルの殆どの青年同盟は公共施設建設工事に参加しています。」
ビンフォク省はいまだにベトナム南部の貧しい地方ですが政府の奨励と住民の支持を得て、新農村作り運動を効果的に実施してきました。ビンフォク省の計画によりますと、2020年までに省内の46の村は新農村作り運動の全て19の目標を達成する予定です。