フクロタケ
フクロタケは担子菌類の一種で、食用キノコですが名前の由来は、幼菌の柄の根元に厚い袋になることから名付けられたそうです。フクロタケは、稲ワラなどに発生し、成長すると、フクロタケが袋のカラを破って表れ、表面に放射状の褐色繊維紋が見られ、平たい楕円形になります。
南部ドンタップ省ライブン県におけるフクロタケ栽培は伝統的職業となっています。市場の需要増加に応える為、現地の農民たちは、フクロタケの効率と質の向上を図るため、室内でのフクロタケ栽培モデルを導入しています。
フクロタケには栄養が豊富で、多くの病気を治療できる各種ビタミンがあります。その上、フクロタケは経済的価値をもたらすからです。ライブン県のハウ川沿いの各村で、フクロタケがたくさん栽培されています。フクロタケは畑、庭だけでなく、現在、室内でも栽培されるようになっています。フクロタケ栽培のお陰で、多くの農家は生活に余裕が出てくるようになりました。ホアタン村に住むゴ・ミン・タンさん一家は約15平方メートルの室内でフクロタケ栽培をしてから20日後に、一日10キロのフクロタケを収穫しています。タンさんは次のように明らかにしました。
(テープ)
「室外で、フクロタケを栽培する場合は、農薬や化学薬品を使用しなければなりません。でも、室内には昆虫や害虫がないので、農薬などは全く使いません。それに、室内で栽培されたフクロタケの方が愛用されているので、販売価格も高いです。」
室内でのフクロタケ栽培モデルは、広い面積が要らず、堆肥原料となる稲ワラが節約でき、投資コストが低く、それに手入れの手間がかからないという利点があります。特に、室内で栽培することから、病気や害虫の心配がいらないのです。フクロタケは収穫後は、白色で、茎が柔らかく、質が高いので、消費者に愛用されています。
現在、ライブン県ホアタン村では、およそ20世帯がフクロタケ栽培に従事しています。トンさん一家は、この地においてフクロタケ栽培に成功した家庭の一つです。毎年、トンさん一家は数トンのフクロタケを収穫しています。彼は、稲ワラとワタを堆肥原料にするため、稲ワラを節約しながら、より高い効率を遂げています。
トンさん
トンさんは次のように明らかにしました。
(テープ)
「かつては、フクロタケの栽培室は1ヶ所だけでしたが、現在は4ヶ所にのぼっています。フクロタケの栽培業は、メコンデルタ地域の条件に適しています。また、この職業は労力もいらないのです。」
現在、ライブン県では、フクロタケの消費先はかなり安定しています。県内の輸出用キノコ、青果生産加工会社は、一日およそ10トンのフクロタケを消費しているからです。それに、現在、国内の消費と輸出用加工が急増しているため、フクロタケの価格は高騰しています。ライブン県農業室のフィン・バン・トン副室長は次のように明らかにしました。
(テープ)
「国家管理面では、私たちは、フクロタケ栽培業者に対し、セミナーや訓練コースを開き、フクロタケの栽培方法や技術を教えました。現在、私たちは、フクロタケの栽培職業訓練コースを開いています。」
ライブン県におけるフクロタケ栽培は、農家の最も効果的な職業の一つとなっています。室内でのフクロタケ栽培モデルは今後もさらに発展して行くことでしょう。