(VOVWORLD) - 既にお伝えしましたように、去る5月12日、アメリカ国務省は2020年版の国際宗教自由報告書を発表し、その中に、ベトナムでの宗教・信仰の自由権に関する誤った情報を引用しました。しかし、ベトナムでの実状はそれらの情報とは逆のことを証明しています。
中部高原地帯テイグエン地方ザライ(Gia Lai)省にあるプレイモーヌー(Plei Mơ Nú)福音教会=cand.com.vn |
実際、ベトナムは多宗教国家であり、人口の95%が信仰を持ち、そして、各宗教の信者数は2650万人を超えており、毎年、8500以上もの宗教行事が行われています。また、宗教活動は全国で開催され、国民の需要に応えています。
これまで、政府は、16宗教に属する41の組織に活動許可証を発給してきました。また、2万か所以上の宗教施設の活動も許可されています。現時点まで、宗教施設の80%が拡張・新築されてきました。特に、それぞれの宗教組織は、活動家・聖職者を育成する教育施設を設立・運営する権利があります。
各地方の当局者も各宗教に便宜を図っており、宗教施設の建設のために土地を提供しています。具体的には、ホーチミン市の場合、プロテスタント教会に7500平方メートル、トゥアティエンフエ省には仏教学院に20ヘクタール、ダナン市はカトリック宣教会に6000平方メートル、ハノイ市は仏教協会に11ヘクタールの土地を提供し、その使用権を付与しました。
各宗教の出版・報道活動も活発に行われています。2013年からこれまで、各宗教はおよそ6000の書籍を出版し、その印刷部数は1900万部を超えています。これらの書籍はベトナム語版だけでなく、英語や、フランス語など外国語版もあります。また、13の少数民族の言語による経典・聖典・聖書も出版され、幅広く普及されています。報道活動に関し、現在、各宗教の15の新聞・雑誌が発行されています。そして、多くの宗教はホームページがあります。
ホーチミン市で行われる平和を祈願する灯篭流し=Hữu Thắng
|
各宗教の国際協力活動も拡大されています。毎年、数多くの聖職者や、修行者がアメリカ、フランス、イタリア、インドなどでの研修会に臨んでいます。また、ベトナムの聖職者の代表らは国際会議とフォーラムでの宗教対話・交流会に参加しました。国際社会への参入が積極的に進められている中で、ベトナムは、アメリカや、EU=欧州連合などとの民主・人権・宗教に関する対話や、国連人権理事会の普遍的定期的審査制度に積極的に参加しています。
同時に、ベトナムは頻繁に、世界各国に自国での宗教・信仰の有無に関わる自由権の保護に関する情報を提供しており、ベトナム国内での宗教・信仰の有無に関わる自由権を視察する外国の議員代表団や、政府高官代表団、国際組織の代表団、作業部会も受け入れます。
実際、ベトナムは、「法律に従って、国民の宗教・信仰の有無に関わる自由権や、各宗教間の平等権を確保する」という終始一貫した政策を実施し、具体的な措置をとっています。したがって、今後も、ベトナムの各宗教が絶え間なく発展し、国の建設防衛事業に貢献していく見通しです。こうした中、あらゆる中傷論調もベトナムでの宗教・信仰の実情を歪曲することはできません。