ベトナム仏教協会のティク・タイン・ニエウ副会長＝Minh Đức/TTXVN

先ごろ、ベトナム全国のおよそ460万人の仏教徒がオンライン方式で、2021年の灌仏会を迎えました。新型コロナウイルス感染症が複雑に推移しているにもかかわらず、その儀式が盛大に行われました。これは、ベトナムで、宗教・信仰の有無に関わる自由権が常に確保されていることを示す1つの証です。

ベトナムは多宗教国家であり、人口の95％が信仰を持ち、そして、各宗教の信者数は2650万人を超えており、毎年、8500以上もの宗教行事が行われます。また、宗教活動は全国で開催され、国民の需要に応えています。これまで、政府は、16宗教に属する41の組織に活動許可書を発給してきました。また、数千か所の宗教施設の活動も許可されています。

特に、それぞれの宗教組織は、活動家・聖職者を育成する教育施設を設立・運営する権利があります。各宗教の国際関係や、各少数民族の宗教・信仰の自由権も確保されています。政府はインフラ面でも、各宗教に有利な条件を作り出しています。これまで、多くの宗教組織が土地使用権証明書を発給されてきたことや、多くの宗教施設が新築・拡張・改修されてきたころなどはその証とみられています。

お釈迦様の誕生を祝う活動＝Minh Đức/TTXVN

国際社会への参入が積極的に進められている中で、ベトナムは、アメリカや、EU=欧州連合などとの民主・人権・宗教に関する対話や、UPR＝国連人権理事会の普遍的定期的審査制度に積極的に参加しています。同時に、ベトナムは頻繁に、世界各国に自国での宗教・信仰の有無に関わる自由権の保護に関する情報を提供しています。また、ベトナム国内での宗教・信仰の有無に関わる自由権を視察する外国の議員代表団や、政府高官代表団、国際組織の代表団、作業部会も受け入れます。

国民の宗教・信仰の有無に関わる自由権を効果的に確保するため、ベトナム政府はそれに関連する法律・政策の完備に力を入れるとともに、管理能力の向上や、幹部の育成を進めています。そして、全国民を対象に関連する法律の宣伝・教育を促進しています。同時に、宗教を悪用するあらゆる行為も厳罰し、実状を歪曲する中傷論調と断固として戦っています。

実際、ベトナム政府は、「法律に従って、国民の宗教・信仰の有無に関わる自由権や、各宗教間の平等権を確保する」という終始一貫した政策を実施し、具体的な措置をとっています。したがって、今後も、ベトナムの各宗教が絶え間なく発展し、国の建設防衛事業に貢献していくことでしょう。