ベトナムでの活発な宗教活動

(VOVWORLD) - クリスマスは元々、キリスト教の祭日ですが、現在、ベトナム人の精神・文化・宗教生活を多様化させるものとなっています。また、民族大団結の強化にも貢献しています。特に、これはベトナム人の宗教・信仰の有無に関わる自由権を示すものとみられています。
ベトナムでの活発な宗教活動 - ảnh 1南部沿海バリアブンタウ省の教区を訪れたファム・ミン・チン首相=VOV

2021年のクリスマスを迎えるにあたり、ファム・ミン・チン首相は南部沿海バリアブンタウ省の教区を訪れ、聖職者と教徒らにお祝いの言葉を述べました。

チン首相は信者らに対し、「今後も、団結精神を発揮させ、地元の発展事業に貢献していくよう」訴えました。また、ベトナムは法治国家建設事業を進め、国民の宗教・信仰の有無に関わる自由権を含め人権を尊重・確保するとともに、経済成長のために社会公平と社会進歩を犠牲にしない」と再確認しました。

現在、ベトナムでは16の宗教に属する43の宗教組織が活動しており、2万9000か所の宗教施設があり、毎年、8000件以上の宗教的な儀式・祭りが行われます。また、各宗教の聖職者数は5万7000人を超えています。さらに、95%の人口は信仰があるとしています。この数十年間、国内各地で、宗教活動が活発に行われています。政府や、各地方行政府はそれらの活動に有利な条件を作り出し、それを重要な任務と見做しています。また、聖書など各宗教の書籍の出版も急増しています。各宗教は当局者の支援・許可を受け、聖職者の育成作業や、宗教施設の改修・拡張を積極的に進めています。

ベトナムでの活発な宗教活動 - ảnh 2ファム・ミン・チン首相がロンフオン教区を訪れ、プレゼントを贈った=VOV

国の国際社会への参入事業が進められている中で、各宗教の国際協力・交流が頻繁に行われています。政府は、各宗教が国際的なイベントを開催することに便宜を図っています。特に、ベトナムは宗教の自由権保護活動の効果向上を目指し、各国との人権ダイアローグや、UPR=「普遍的定期的審査」、ICCPR=国際人権規約などに積極的に参加しています。

近年、ベトナムとバチカン市国との関係は良好に発展しています。双方は外交関係を格上げするとともに、高級訪問団の交換を強化しています。党と政府は国内に住む人々だけでなく、国外在留ベトナム人の宗教生活にも関心を寄せています。これまで、政府宗教委員会は国外に住む人々を支援するために、各国に多くの作業グループを派遣してきました。政府の支援により、各宗教は対外活動を積極的に行い、国際社会における地位を高めています。

政府の支援により、各宗教は迅速に発展し、国の発展事業に多大に貢献しています。そして、今後も、ベトナムでの宗教・信仰活動が活発に行われ、国民の精神生活の向上・多様化に役立っていくでしょう。

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