ベトナムとイタリア、ベトナムとバチカン市国との関係

(VOVWORLD) -7月25日から28日まで、ボー・バン・トゥオン国家主席夫妻は国賓として、イタリアとバチカン市国の訪問を行っています。
 ベトナムとイタリア、ベトナムとバチカン市国との関係 - ảnh 1TTXVN

ベトナムとイタリアの外交関係樹立50周年、および戦略的パートナーシップ10周年を記念する背景の中で行われるトゥオン国家主席によるイタリア訪問は、両国間のよりダイナミックな発展段階を切り開くものと期待されています。また、トゥオン国家主席のバチカン市国訪問は、ベトナムとバチカン市国との関係の強化にとって有意義なものであるとされています。

ベトナム・イタリアとの協力関係

ベトナムとイタリアが1973年3月23日に外交関係を樹立して以来、両国の政治的関係は、迅速に発展してきました。特に、2013年1月に戦略的パートナーシップを樹立してから、双方は、政治や、外交、経済、科学、教育、国防・安全保障、環境保全などの分野において適切な協力を推進してきました。両国は、各級代表団の相互訪問、協力メカニズムを維持しています。イタリアの高級指導者らは、ベトナムとの多面的な協力関係の推進に向けた決意を表明しています。

経済分野では、2022年の貿易取引総額は、62億ドルを超え、2021年と比べ11%増となっています。両国は、年間の貿易取引総額を70億ドルないし80億ドルにすることを目指しています。現在、イタリアは、欧州連合加盟諸国の中で、ベトナムの3番目に大きな貿易相手国であり、ベトナムに投資を行っている141か国・地域の中で36位に立ち、ベトナムへの1億1700万ユーロのODA政府開発援助の供与額を公約しています。イタリアの製造産業で活躍する多くの大手グループは、ベトナムに進出しています。

観光分野では、2022年、延べ15000人のイタリア人観光客がベトナムを訪れました。イタリアはベトナム人観光客にとって魅力的な訪問先ともなっています。

ベトナム・バチカン市国との関係

近年、ベトナムとバチカン市国との関係は、好転しています。双方の最高指導者は、相互訪問を頻繁に行ってきました。2008年11月に双方は、ベトナムとバチカンとの関係を担当する合同作業部会を発足しました。それ以来、この合同作業部会は、10回にわたって会合を行いました。特に、2011年から、バチカン市国の非常駐特派員がベトナムで活動してきたということです。

トゥオン国家主席が国賓としてイタリアを訪問したことは、二国間の戦略的パートナーシップの深化に向けた両国の指導者の決意を示すものです。また、トゥオン国家主席のバチカン市国訪問は、信仰・宗教の自由を重視するというベトナムの党と国家の一貫した政策、ベトナムとバチカン市国との関係を推進したい意欲を示すことです。これらの訪問は世界におけるベトナムの地位と役割の向上に貢献しています。

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