フエ国会議長（右）とドーズ上院議長（左）

両国関係 ますます発展

ベトナムとベルギーは1973年に外交関係を樹立しました。現在、両国関係は多くの分野において良好に発展しています。

ベルギーはEU欧州連合の創設メンバーであり、多くの EU 機関が拠点を置いており、欧州における商品の流通と積み替えの拠点でもあります。したがって、ベトナムにとってベルギーは重要なパートナーであり、ベトナム商品が欧州市場に進出するための玄関口でもあり、ベトナムがEUとの協力を強化するための架け橋となっています。

貿易と投資の分野においては、ベルギーは現在、EU加盟諸国の中でベトナムの6番目の貿易相手国です。昨年の両国の貿易総額は47億ドル以上に達しました。外国直接投資に関しては、今年3月現在、ベルギーはベトナムで87件の投資プロジェクトを行っており、登録投資総額は11億ドルで、ベトナムに投資しているEU加盟国24カ国の中で6位に立っています。ベトナムとベルギーも2018年から農業分野で戦略的パートナーシップを確立しています。

開発協力の面では、ベルギーはベトナムに総額3億ドルのODA政府開発援助を提供しており、浄水、廃棄物処理、農業・農村開発、医療、教育などの分野に重点を置き、ベトナムの社会経済開発に貢献しています。

両国関係について、在ベルギーベトナム大使館のグエン・バン・タオ大使は次のように語りました。

（テープ）

「ベルギーは、欧州の中心地としての役割を果たし、ベトナムとEUとの協力促進においてベトナムを積極的に支援してきました。過去50年にわたる両国関係は、政治、外交、経済、文化、人的交流など多くの分野で良好な成果を収めてきました。注目すべきことは、ベルギーもベトナムを東南アジア地域の潜在的なパートナーと見なしているということです」

議会協力を効果的かつ実質的に促進

ベトナムとベルギーの議会協力は、連邦議会、各地の議会などすべてのレベルにおいて展開されています。この協力は、ハイレベルの訪問、国会議員間の会合と接触、多国間議会フォーラムでの連携を通じて、多くの前向きな成果を収めてきました。新型コロナ禍においても2021年9月に行われたブオン・ディン・フエ国会議長のベルギー訪問は、両国関係、ならびに両議会の関係の深化に貢献しました。会談や会合を通じて、双方は法の支配を尊重し、海上でのすべての紛争を国際法に基づいて解決することの重要性を強調しました。

2021年9月のブオン・ディン・フエ国会議長のベルギー訪問に応えるベルギーのステファニー・ドーズ上院議長による今回のベトナム公式訪問は、重要なハイレベルの外交活動です。

ブオン・ディン・フエ国会議長がベルギーのステファニー・ドース上院議長をベトナム訪問に招待したことは、両国、並びに両国議会の友好と多面的協力を常に重視するというベトナムの一貫した政策を裏付けるものです。双方が両国議会間の協力協定に署名することで合意している中で、今回の訪問により両国の議会協力はますます効果的かつ実質的に発展するでしょう。

ベトナム国会対外委員会のドン・トゥアン・フォン副委員長は次のように語りました。

（テープ）

「ベルギーの上院と下院がベトナム国会と協力協定を締結した背景の中で行われる今回の訪問は両国の立法機関にとって非常に重要な意義を持っています。この協定は、今後の両国間の協力の枠組みを確立したものです」

過去50年にわたる安定した基盤により、ベトナムとベルギーの関係はさらに強化されるでしょう。ベルギー上院議長による今回のベトナム公式訪問は、両国にとって今後多くの潜在的な分野での協力を促進する機会となるものと期待されています。