(VOVWORLD) -これらの訪問は、ベトナムとハンガリーおよびルーマニアとの政治的信頼、従来からの友好関係の強化に貢献すると期待されています。
外務省によりますと、ファム・ミン・チン首相は1月18日~23日までハンガリー、およびルーマニアの公式訪問を行う予定です。これらの訪問は、ベトナムとハンガリーおよびルーマニアとの政治的信頼、従来からの友好関係の強化に貢献すると期待されています。
ハンガリーとルーマニアは、ベトナムが独立した直後に、ベトナムとの外交関係を樹立した最初の10か国のうちの2カ国となっています。この70年間にわたり、両国の政府と国民はベトナムとの適切で効果的な協力関係を維持しています。
ハンガリーとの持続的な友好関係を培う
ベトナムとハンガリーは1950年に外交関係を樹立し、2018年に両国関係を包括的パートナーシップに格上げしました。それ以来、両国関係は積極的に発展しています。さらに、新型コロナウイルス感染症の流行期間中に、ハンガリーは、ベトナムに20万人分のワクチン、複数の医療設備などを支援していました。教育訓練は両国間の従来からの重要な協力分野です。現在、ハンガリーは、EU=欧州連合加盟諸国の中で、ベトナム学生に最も多くの奨学金を提供する国となっています。
バルナ・パル・ジグモンド氏(写真提供:quochoi.vn) |
ハンガリー欧州問題省のバルナ・パル・ジグモンド国務長官は次のように語っています。
(テープ)
「教育訓練分野における両国間の協力関係は数十年前に樹立されました。毎年、ハンガリーは200人のベトナム人学生に奨学金を支給しています。ハンガリーに留学しているベトナム人学生は、両国を結ぶ架け橋としての役割を果たし、両国関係の強化に貢献するからです」
一方、現在、ハンガリーに在住しているベトナム人の数はおよそ6000人です。彼らは、主に首都ブダペストに住んでおり、安定した生活を送っています。両国関係が順調に発展している中で、チン首相によるハンガリー公式訪問は重要な意義をもつと評されています。
先ほどのバルナ・パル・ジグモンド国務長官はさらに次のように語っています。
(テープ)
「これは歴史的な訪問であると思います。現在、ハンガリーとベトナムは良好な関係をもっており、すべての分野において協力したい意欲があります。両国は多くの共通点がありますので、今回の訪問にあたって、両国の指導者らは多くのアイディアを共有するでしょう」
ハンガリーが今年後半にEUの輪番制議長国を務める背景の中で、チン首相によるハンガリー公式訪問は、EUとの連携強化につながるチャンスでもあると、みられています。
ベトナムとルーマニアとの協力の潜在力開拓
一方、ベトナムとルーマニアとの友好・協力関係、70年間の歴史を誇っています。両国は1950年に外交関係を樹立しました。ルーマニアは自国の外交政策の中で、アジア太平洋地域との関係強化を重視し、そして、ベトナムとの関係強化を優先課題とみなしています。ルーマニアの指導者は常に、東南アジア地域において、ベトナムが上位の相手国であると確認しています。
ルーマニアは、EVFTA=ベトナムとEUの自由貿易協定の締結を積極的に推進し、同協定を批准した最初EU加盟3ヶ国の1つとなっています。現在、およそ4000人のベトナム人がルーマニアの建設、造船、食品加工などの分野で働いています。
ベトナムとハンガリー、およびルーマニアの協力強化
ハンガリー、およびルーマニアを訪問期間中、チン首相は、両国の高級指導者と会談、会見、会合を行い、複数の地方、大学、研究所などを訪問するほか、それぞれの国に在住しているベトナムコミュニティの代表と懇親する予定です。
チン首相による今回の歴訪が、経済、貿易、労働、文化、教育、人材育成などの従来からの分野での協力を新たな段階に発展させ、得意分野における協力を推進するとともに、ベトナムとハンガリーおよびルーマニアの国民との友好関係を緊密化させるのは間違いないでしょう。