VMOホールディングス・テクノロジー株式会社（写真：VMOホールディングス）

VMOホールディングス・テクノロジー株式会社は、ベトナムのデジタル技術の「グローバル化」の戦略で成功を収めたベトナムのデジタル技術企業の1つです。モバイル・アプリケーション開発の波が爆発的に高まった2012年以来、この企業の共同創業者3名はいずれも外資系企業向けの小規模プロジェクトの開発に情熱を注いでおり、世界のテクノロジー地図上におけるベトナムテクノロジー業界の地位向上を目指し、会社を設立しました。現在、同社は世界の多くの国に10の代表事務所を開設し、その従業員の数は約1200人にのぼっています。

VMOホールディングス・テクノロジー株式会社のグエン・カイン・ディエプ副社長は次のように述べました。

（テープ）

「設立直後、私たちはアメリカ市場に進出しました。当時、ベトナムにおけるデジタル・トランスフォーメーション市場はまだ発展していませんでしたが、外国市場では売上高も高く、私たちには魅力的なものでした」

ダナン市にあるRikkeiソフト株式会社の事務所（写真： dsa.org.vn）

同じく2012年に設立されたRikkeiソフト株式会社は、情報技術サービスとソリューションを提供していました。この10年間、同社は多くのMakeinVietnamテクノロジー製品の開発と海外輸出に成功してきました。

Rikkeiソフト株式会社のハ・フイ・ルアン副社長は次のように語りました。

（テープ）

「2023年、RikkeiSoftの売上高は1兆VND(約3900万米ドル)に達すると予想されており、そのうちの80％が日本市場、10％がヨーロッパ、アメリカ、東南アジア市場、10％が国内市場からのものです。今年、弊社は国際市場での売上高を70％増とする目標を設定し、今後数年間もこの高い成長率を維持していきます」

VMOホールディングス、Rikkeiソフトをはじめとする多くのベトナムのデジタル技術企業が海外進出に成功を収めました。アクセラランス社の「2022年グローバル・ソフトウェア・アウトソーシング動向・料金ガイド」には、ベトナムが東南アジアの2大ソフトウェアアウトソーシング先の1つとなったことに寄与したと記されています。

ソフトウェアおよびデジタル技術分野における活動は、国内外におけるベトナム企業の強い競争力の一つであり、デジタル技術の世界地図におけるベトナムの知名度を高めることに貢献しています。高度な技術ツールの所有、開発、適用、および情報技術の専門家とエンジニアの質の高い人材はベトナムのデジタル技術分野に携わるベトナム企業の持続可能な発展の基礎となっています。これまで、多くの企業がAI＝人工知能、製品の特許を取得し、多くの国際的な賞を受賞していました。

また、デジタル技術分野に携わる企業は「Goグローバル」戦略と「メイクinベトナム」イニシアチブの先駆者でもあり、国内および国際的な問題を解決するため、ベトナムのテクノロジー製品とソリューションを作り出しています。これは、ベトナムのデジタル技術企業が絶え間なく世界に進出し、自らのブランドと能力を確立していることの証です。そのほか、情報通信省と情報技術分野における多くの団体の支援も、デジタル技術企業の世界市場への進出に有利な条件を作り出しています。

情報通信省国際協力局のチエウ・ミン・ロン局長は次のように述べました。

（テープ）

「情報通信省は、ベトナムのデジタル技術企業の市場拡大と、世界各国への進出のため支援しました。中には国内外で開催された会議やフォーラム、世界各国で開かれる展示会への出展、特にベトナムの企業と世界におけるパートナーを結び付けるプログラムの開催が含まれます」

世界における「メイクinベトナム」ブランドの知名度を高めるため、ベトナムのデジタル技術企業は、半導体、ブロックチェーン、人工知能、モノのインターネットなどの新技術を活用して、「メイクinベトナム」デジタル製品のエコシステムを構築しています。