ベトナム、汚職対策で国際社会と力を合わせる

(VOVWORLD) - 汚職は先進国を含め多くの国で、深刻化しています。そのため、汚職防止対策は国際社会の総合的な力を必要としています。ベトナムではその対策が断固として進められており、特に、ベトナムが腐敗の防止に関する国連条約を締結した2003年12月9日から積極的に促進されてきました。
ベトナム、汚職対策で国際社会と力を合わせる - ảnh 1    グエン・フ・チョン党書記長=Zing.vn

ベトナム共産党は汚職を社会主義的制度や、国の発展を脅かすものと見なしており、その防止対策に力を入れています。2016年1月に行われた第12回党大会からこれまで、ベトナムの汚職との闘いは多大な成果を収め、国民と国際社会の好評を得てきました。

2013年2月、グエン・フ・チョン党書記長を委員長とする汚職防止対策中央指導委員会が設立されました。この委員会は汚職防止対策に突破口を切り開くものと評されています。設立以来、委員会は党や国家、政府、国会に対し、複数の効果的な措置を提案し、汚職対策の強化だけでなく、政治システムや、政策・法律システムの健全化にも貢献してきました。

党は、汚職防止対策を党の活動から国の経済社会などまで全社会のあらゆる分野で進める方針を打ち出しています。 第13回党大会から、党政治局や、書記局、各委員会は党建設や、党内の綱紀粛正に関わる複数の政策を発布してきました。

一方、国会や、政府、各省庁は既存の政策・規定・法律を点検したうえで、その改正・補充を行ってきました。したがって、汚職防止対策に関わる政策・規定・法律の効果と実行性が一段と高まっています。さらに、幹部育成の刷新や、行政改革も積極的に進められており、各省庁、機関、企業の健全化に寄与しています。汚職防止対策において、検査・監視・査察・会計検査に携わる機関は重要な役割を果たしています。

汚職防止対策中央指導委員会は、「透明・公開・公正・清廉」という原則に従って、党政治局員を含むハイレベルな幹部や、党支部の違反行為と汚職事件を発見し、党中央委員会や、政治局、書記局に対し、厳罰化を求めました。これらは党内の綱紀粛正・健全化事業に突破口を切り開きました。

国内で汚職防止対策を進めながら、ベトナムは腐敗の防止に関する国連条約の履行を目指し、国際協力を強化しています。現在、ベトナムはASEAN・APEC・EU加盟諸国、国際組織の経験を学び、自国に適用しています。また、相手国に自国の経験を紹介し、各国から好評を得ています。ドイツ・ベルリンに本部を置くTI=トランスペアレンシー・インターナショナル(国際透明性機構)が発表した「CPI=国家別腐敗認識指数」2020年版で、ベトナムは100点満点の36点で、評価対象180カ国・地域のなかで104位に前進しています。

これまで達成されてきた積極的な成果や、国際社会の好評・支持・支援はベトナムが汚職防止対策を進め、この事業で国際社会と力を合わせていくための原動力と見なされています。そして、ベトナムは、今後も、汚職撲滅を目指し、その防止対策を強化していく方針です。

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