(VOVWORLD) - 世界経済と国内経済が多くの困難に直面しているにもかかわらず、ベトナムはグローバルなサプライチェーンの重要な一部分になる環境に恵まれています。各国の企業がサプライチェーンの多様化を目指すために、ベトナムへシフトしているからです。
イギリスの経済紙「フィナンシャル・タイムズ」は先ごろ、記事を掲載し、その中で「ベトナムは日増しにグローバルなサプライチェーンの重要な一部分となっている」との見解を出しました。大国間の摩擦が激化している中で、各国の企業は生産拠点のシフトを進めており、その中でベトナムを目的地の一つとして選んでいるとしています。
一方、フランスの新聞「ル・モンド」は、多国籍企業が地政学的緊張のエスカレートに対応するためにサプライチェーンの多様化を加速していることはベトナムに大きなチャンスを与えているとし、ベトナムはそのチャンスを利用して、外国投資の誘致に力を入れていると報じました。実際、この間、ベトナムへの投資が増加しつつあり、ベトナムは世界の新しい生産拠点として台頭しているとしています。
他方、ビジネス誌「Asia Business Outlook」は、DXデジタルトランスフォーメーションとイノベーションを精力的に進めているベトナムは外国人の目でより魅力的な投資先となっているとしています。
スタンダードチャータード銀行は、ベトナムは、東南アジア地域でロジスティックスが最も早く発展している国であるとし、これはベトナムの魅力を増しているとの見解を出しました。
そして、在ベトナムアメリカ大使館のマーク・ナッパー大使はVOVベトナムの声放送局の取材に対し、グローバルなサプライチェーンにおけるベトナムの重要な役割を強調し、次のように語りました。
(テープ)
「ベトナムはグローバルなサプライチェーンの重要な一部分となっていると、私たちは確信しています。サプライチェーンの回復と多様化はベトナムの繁栄を促すことができると思います。こうしたベトナムは地域と世界において自らの役割と地位を日増しに高めています。アメリカにとってベトナムは地域だけでなく、世界においても目立つパートナーです」
一方、先月ベトナムを訪問したアメリカのャネット・イエレン財務長官は、ベトナムは世界経済、ならびにグローバルなサプライチェーンにおいて重要な役割を果たしているとし、アップルやグーグルなどアメリカの大手企業の多くがベトナム進出を促進していると明らかにしました。また、アメリカが提唱している、同盟国や友好国など近しい関係にある国に限定したサプライチェーンを構築するイニシアチブ「フレンド・ショアリング」の中にはベトナムが入っているとしています。