(VOVWORLD) - 中国の習近平党総書記兼国家主席の招きに応え、17日、ボー・バン・トゥオン国家主席は北京で開催される第3回「一帯一路」国際協力サミットフォーラムに臨みます。
トゥオン国家主席の同フォーラムへの出席は中国との関係発展に対するベトナムの党、国家の重要性と優先度を示すとともに、「一帯一路」を含む連結イニシアチブを歓迎するものであるとしています。これは2021年のベトナム共産党の第13回大会、および2022年の中国共産党の第20回大会以来、トゥオン主席によるはじめての中国への訪問となります。
両国の協力関係 最盛期に入る
ベトナムと中国は1950年1月8日に外交関係を樹立しました。この70年間あまり、両国関係は多くの成果を収めてきました。2008年に確立されたベトナムと中国の包括的な戦略的パートナーシップは安定的に発展していますが、昨年11月、行われたグエン・フー・チョン党書記長の中国公式訪問以降、このパートナーシップは前向きな進展を見せています。今年、各レベルの訪問団の交流が拡大され、貿易・投資協力が実質的な発展を遂げています。昨年、両国の輸出入額はおよそ1756億ドルに達し、前年と比べ、5.47%増となりました。また、今年はじめからの9ヶ月、この数字は1220億ドルに達しています。
一方、両国の草の根外交活動も回復してきました。この9か月間、ベトナムを訪れた中国人観光客は百万人を超えました。ベトナムと中国の協力関係について在ベトナム中国の熊波大使は次のように語りました。
(テープ)
「両国の実質的な協力関係は最盛期に入っています。互いの政治的信頼だけでなく、貿易・投資協力も両国関係のハイライトとなっています。これは両国関係の発展に重要な意義があります。長年にわたり、中国はベトナムにとって最大の貿易相手国である一方、ベトナムはASEANの中で中国の最大の貿易相手国となっています」
トゥオン国家主席の中国への出張は中国の主催による「一帯一路」国際協力サミットフォーラムへのベトナムの高級指導者の出席としては3回目となります。在中国ベトナム大使館のファム・サオ・マイ大使は次のように語りました。
(テープ)
「この出張は中国との関係の発展に対するベトナムの党、国家の重要視と優先度、および『一帯一路』を含む連結イニシアチブに対する評価を示すものです。また、これは両国の高級指導者にとってベトナム・中国の共通認識、中でもグエン・フー・チョン党書記長による中国の公式訪問の成果の具体化を目指す措置について話し合うチャンスとなり、両国の包括的な戦略的パートナーシップの深化、政治的信頼の向上、不一致のコントロールを図ることが狙いです」
地域の平和、協力、経済と地域連結に貢献
第3回「一帯一路」国際協力サミットフォーラムへの出席を機に、トゥオン国家主席は「デジタル経済・成長の新たな原動力」をテーマとするハイレベル会合でスピーチをする予定です。在中国ベトナム大使館のファム・サオ・マイ大使は次のように語りました。
(テープ)
「国家主席がおよそ140か国・国際組織の指導者、実業家らが参加する第3回『一帯一路』国際協力サミットフォーラムに出席し、ハイレベル会合でスピーチをすることは地域の平和、協力、経済連結の強化におけるベトナムの発言力をアピールし、地域と世界経済の開発、国連の持続可能な開発のための2030アジェンダの遂行に貢献するためのものです。また、これはベトナムの社会経済開発事業の成果や発展方向性を紹介する機会となります」
国際情勢の複雑な推移の中で、トゥオン国家主席の第3回「一帯一路」国際協力サミットフォーラムへの出席は独立、自主、平和、友好、協力、発展、全方位、国際関係の多様化、国際社会への主体的かつ積極的な参入を促進するという外交政策を立証するとともに、国際社会の積極的で責任感があり、信頼にたる一員で、地域の平和、協力、経済連結の強化に尽力するというベトナムのイメージアップに貢献するとしています。