(VOVWORLD) - 既にお伝えしましたように、ベトナムのファム・ミン・チン首相は、4日から7日にかけてインドネシアで開催中のASEAN=東南アジア諸国連合の第43回首脳会議と関連会合に出席中です。これらの会議と会合で、チン首相は、様々な提案や方向性を出し、強靭なASEAN共同体の構築を目指します。
「ASEANの地位:成長の中心地」をテーマとした今回のASEAN首相会議は地域と世界の情勢が複雑に推移している中で行われていますが、ASEANは東南アジア地域はもちろん、アジアおよびインド太平洋地域の平和・安定・協力・発展を目指す取り組みの中心的な役割を果たすという目標を堅持しています。ベトナムはこの目標の実現に積極的に貢献しています。
グエン・ハイ・バン大使 |
第43回ASEAN首脳会議の議事に積極的に参加
今回の首脳会議では、2045年までのASEAN共同体ビジョン、第4ASEAN協和宣言など、戦略的かつ長期的な文書のほか、ASEAN内、およびASEANとパートナーとの具体的な協力に関する文書を含む約50件の文書が承認される予定です。ASEAN常駐ベトナム代表団の団長を務めるグエン・ハイ・バン大使は次のように語りました。
(テープ)
「首相の指導を受け、政府および関連省庁は、今回の首脳会議で承認される見通しの文書の作成や交渉などに積極的に参加してきました。その中で、ASEAN常駐ベトナム代表団は、ASEANとパートナーとの共同宣言などの文書に関する交渉に直接参加してきました。ベトナムの貢献は政治・経済・文化社会といったASEAN共同体のすべての3本の柱に役立っていると言えます」
強靭なASEAN共同体を構築しようという決意を示す
ベトナムはASEAN首脳会議に参加するだけでなく、ASEAN 共同体の構築やASEANとパートナーとの関係の強化を目指す取り組みを通じて、さまざまな方法で ASEAN に積極的に貢献しています。ベトナムの重要な貢献の一つは、ASEAN内の協力のボトルネックの解消、発展の潜在力の刺激、今後数十年の成長目標に貢献するために、体制、インフラ、人材といった3つの面すべてにおいて地域の連結性を促進することです。現在、ベトナムはASEANのすべてのメカニズムに参加しており、他の加盟国と緊密に連携してASEAN憲章の遵守と効果的な展開に重要な役割を果たしています。
経済面では、ベトナムは人口が多く、経済成長も著しいです。また、世界の多くの国と二国間経済連携協定を締結しており、ASEAN の経済成長に大きく貢献しています。
今回の第43回ASEAN首脳会議において、ベトナムは、ASEANの団結、およびASEAN共同体の構築に実質的かつ効果的に貢献するという決意のメッセージを伝え続けます。ベトナムはつねに、東南アジア地域、そしてアジアとインド太平洋の平和と安定の維持に中心的な役割を果たすASEANの団結・統一・発展を希望しています。先ほどのグエン・ハイ・バン大使は次のように語りました。
(テープ)
「ベトナムの提案の実施を継続するために、今回の首脳会議は2045年までのASEAN共同体ビジョンに関する宣言を承認する予定です。またベトナムは、インド太平洋に関するASEANビジョンの構築に向けた多くの実践的なアイデアを出しています。さらに、ベトナムはASEANとパートナーとの合意文書の作成・承認にも多大な貢献をしてきました。ベトナムの貢献は、平和で安定した環境の維持に役立っており、これはASEANの協力と発展にとって必須かつ重要です」
ベトナムの党と国家はつねに、ASEANを外交政策の重要かつ不可欠な部分と見なしているという一貫した政策を堅持しています。 ASEAN加盟国として、ベトナムは第43回ASEAN首脳会議をはじめ、いつでもどこでも、ASEANの利益と発展に取り組んでいます。