人事選定作業 党大会の成功につながる

(VOVWORLD) - 来年の初めに予定されている第13回党大会では、能力の面でも道徳の面でも優れて、戦闘力もリーダーシップも強い幹部が選ばれることでしょう。

最近、2021∼2026年期におけるベトナム共産党中央執行委員会の人事選定作業が進められていますが、それを歪曲する論調が出ています。しかし、この人事選定作業が周到に行われていることは、それらの論調を否定し、来年の初めに予定されている第13回党大会の成功につながるとされています。

ベトナムの歴史から見ると、優秀な人材を重用することはいかなる時代においても最も重要な国策であったことがわかります。こうした歴史を受け継ぐベトナム共産党は、「人事作業は核心的な任務の中で最も重要な任務である」と主張し、この作業に力を入れています。特に、戦争で成長し、または、社会主義国で育成された幹部から、平和時代で成長し、資本主義国でも育成された幹部が国の運営を受け継いでいる中で、人事選定作業はより重要な意義を持っています。

人事選定作業に関する政策の完備

ベトナム共産党は、人事を、革命の成功か失敗かを決める要素とみなしており、人事に関する政策の完備に力を入れています。

2006年の第10回党大会の決議は、「能力の面でも道徳の面でも優れた人材を発見・育成・重用し、人材に関する国家戦略を作成することは人事作業の重要な対策である。」と明記しています。また、2010年の第12回党大会の決議は、「能力の面でも道徳の面でも優れた戦略的な幹部をはじめとする幹部づくりに集中していく」と強調しています。

ベトナム共産党はこうした方針に基づいて、各レベルの幹部に関する基準や要求、育成、推薦、任命などを具体化させる多くの規定を出しました。そして、ベトナムが国際社会への参入を精力的に進めている中で、国際社会への参入事業と国の発展事業の要求に応えられる幹部を育成する2030年までの戦略と2045年までのビジョンが展開されています。

また、第13回全国党大会へ向けて各レベルの党大会が行われる際に、人事選定作業は最も重要な議題となっています。各レベルの党委員会の人事の推薦に際し、公開性、明確性、民主性、客観性を確保するとともに、党の規定・原則に従わなければなりません。また、政治的資質、道徳、ライフスタイル、業務能力、威信を幹部の評価、選出の基準にする必要があります。 幹部の共通の基準として道徳と才能を兼ね備え、強固な政治的本領と愛国心を持ち、民族独立と社会主義を堅持し、マルクス・レーニン主義とホーチミン思想、党の綱領と主張、国家の憲法、祖国に忠誠を誓い、党の規則を守り、言行を一致させ、国民と緊密に連携するとともに、困難や試練に立ち向かう姿勢を整え、断固たる行動を起こし、党員、国民の信頼を得ることなどが挙げられています。

人事選定作業は第13回党大会の成功を確保

今月上旬に開催された党中央委員会第13回総会で、グエン・フ・チョン党書記長・国家主席は、第13回党大会の人事の準備は人事小委員会、政治局、書記局、党中央委員会の任務だけでなく、全政治システム、各レベルの党委員会、組織、機関、地方の任務でもあるとの見解を述べ、各レベルの党委員会大会で人事作業を周到に準備しなければならないとしています。政治局、書記局、党中央委員会をはじめ、関係各機関、組織はこれを党の存続と、国の運命に関わる特別かつ重要な任務とし、党、国家、国民の利益を第一に位置づけ、人事の準備に尽力しなければならないと求めました。

現在、第13回全国党大会の準備作業が精力的に進められています。準備作業の重要な課題の一つは人事問題です。グエン・フ・チョン党書記長・国家主席は「党大会は優れた幹部を選ぶチャンスである」と強調しました。実際、党大会の人事課題は党の規定と国の法律に従って進められています。そのため、来年の初めに予定されている第13回党大会では、能力の面でも道徳の面でも優れて、戦闘力もリーダーシップも強い幹部が選ばれることでしょう。

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