チョン党書記長・国家主席は、「今後数年間、国際情勢は複雑に推移し、ベトナムを含めた世界各国の持続可能な発展に影響する」と予測しています。 

チョン党書記長・国家主席＝VGP

迅速かつ持続的な発展という戦略的思想

文章の中で、チョン氏は、「マルクス・レーニン主義とホーチミン思想を創造的に運用し、民族独立・社会主義・ドイモイ政策を堅持する」という党の終始一貫した路線を再確認し、「これは社会主義的制度の死活問題でありながら、党の強固な土台でもある」と強調しました。

チョン党書記長・国家主席によりますと、ベトナムの迅速かつ持続可能な発展のために、経済社会の発展や、党建設、文化発展、国防・安全保障の確保は決定的な要素です。また、国の発展事業に原動力を作ることを目指し、国民の愛国心を向上させ、政治システム全体の力や、ベトナム民族の良き伝統、国民の知恵と創造力などを徹底的に発揮させなければなりません。

党建設や、党の指導力の向上、戦闘力の向上、国家の能力向上、生産性の向上、道徳と才能を兼ね備えた幹部の育成などは国の建設防衛発展事業の成功を決定づける要素としています。

ベトナムを社会主義的方向に沿って発展させていく

チョン党書記長・国家主席は、「21世紀の半ばをめどに、ベトナムを社会主義的方向に沿って先進国に発展させるために、複数の任務を実施しなければならない」と指摘しました。

具体的には、ベトナムは2025年に、低位中所得国のレベルを超える近代的工業国に、2030年に上位中所得国のレベルに達する近代的工業国に、そして、2045年に高所得国のレベルに達する近代的工業国になるということです。これらの任務履行は、科学性、各国の経験、国際基準などを確保する必要があります。

具体的な方策

これらの目標達成のために、チョン党書記長・国家主席は5つの方策を提案しました。1つ目は、思考を刷新し、経済・政治・文化・社会・環境保護に関する体制を完備させ、発展事業にあらゆる力を活用すること。2つ目は、成長モデルの刷新、経済の再構築、成長の質的向上、生産性と競争力の向上に力を入れていくこと。

3つ目は、社会の持続可能な管理、社会における利益関係のバランス、民主制を確保すること。4つ目は、外交活動を効果的に展開し、国益・国民・企業に奉仕するものにし、国際社会への参入を幅広く促進すること。5つ目は、党建設と党内の綱紀粛正、政治システムの健全化を進めることです 。

第13回党大会を前に、チョン氏は、全党、全軍、全国民に対し、「団結を強化し、力を合わせ、『豊かな国民、強固な国、民主・公平・文化』という目標を目指していくよう」呼びかけています。