(VOVWORLD) - 16日、党中央本部で、汚職防止対策中央指導委員会委員長を務めるベトナム共産党のグェン・フー・チョン書記長は同委員会の任務を展開する会合を主宰しました。
このことは、ベトナムが今後も汚職防止対策の推進を継続することを示しました。
2022年5月10日、第13期党中央委員会第5回総会は省レベルの汚職防止対策指導委員会の設立を決定しました。これに従って、同年8月5日、首都ハノイ、北中部タインホア省、および中部港湾都市ダナン市をはじめ、全国63の省・市は汚職防止対策指導委員会を設立しました。これにより、汚職防止対策は著しく好転してきました。
省レベル汚職防止対策指導委員会の効果
タインホア省汚職防止対策指導委員会のグエン・ゴック・ティエン副委員長は次のように語っています。
(テープ)
「タインホア省汚職防止対策指導委員会の成立から1年を経て、世論の注目を集めている15件の深刻でかつ複雑な汚職事件を厳格に監視し、対処を指導してきました。同委員会は、定期的、または、必要な時に会議を行い、関連機関に対し汚職事件の検証、調査、対処の進捗を加速させるよう求めます」
一方、ハノイ市汚職防止対策指導委員会は、これまでに、世論の注目を集めている60件の深刻でかつ複雑な汚職事件を厳格に監視し、対処を指導してきました。
ハノイ市の党委員会委員長兼汚職防止対策指導委員会委員長を務めるディン・ティン・ズン氏は次のように語っています。
(テープ)
「2023年第1四半期だけで、ハノイ市汚職防止対策指導委員会は市内にある一連の自動車検査登録センターで発生した汚職事件24件を発見し、監視対象に盛り込みました。また、ハノイ市党委員会は関連機関に対し、汚職防止対策中央指導委員会のワーキンググループの結論に従って、これらの事件の対処を加速させるよう指示しました」
他方、南部ドンナイ省の関連機関は、この1年間に、16件の起訴を決定し、22件の検証、解明、対処を行っています。ドンナイ省の党委員会委員長兼汚職防止対策指導委員会委員長のグエン・ホン・リン氏は次のように語っています。
(テープ)
「これまでにドンナイ省汚職防止対策指導委員会は、関連機関に対し38件の検証、解明、対処の進捗の加速を促しました。省民がそれぞれの事件の本質について深く理解できるように、これらの汚職事件は広く伝えられました」
汚職防止対策のこの1年間の結果
先頃行われた中央直轄省・市の汚職防止対策指導委員会の1年間にわたる活動を総括する会議で発言に立ったチョン党書記長は、全ての63の省・市が省レベル汚職防止対策指導委員会を設立してから1年が経ち、これらの委員会は、ただちに運営され、汚職・不祥事の発見と対処において進展をみせていると確認しました。省レベル汚職防止対策指導委員会は、汚職防止対策に関するおよそ150の検査・監視を直接行い、違反した多くの党組織、党員の対処を提案しました。この1年間、全国各地で、530件、1858人が汚職の罪で起訴されたとしました。チョン書記長は次のように語っています。
(テープ)
「省レベル汚職防止対策指導委員会が設立、運営されて以来、各地方における汚職・不祥事の発見と対処の結果は著しく進展しました。発見、起訴されてきた新たな汚職・不祥事の件数は増加しています。発見、対処された深刻で複雑な事件や、指導的地位、管理職に就く現職と退職者の数も以前より多くなりました」
ハノイ市や、タインホア省などの全国各地における汚職防止対策の結果は、省レベル汚職防止対策指導委員会の設立方針の必要性と正しさを示す具体的な証となっています。