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28日午前、ハノイで開催されていた第12回党大会の閉会式でグエン・フ・チョン共産党書記長は演説を行い、大会の成功は全党、全国民、全軍に対し、困難や試練を乗り越え、ベトナムを早期に現代的な工業国に発展させるよう激励すると強調しました。また、社会主義国家建設を目指しているベトナムに新たな発展段階を切り開くとしています。
また、チョン書記長は大会の重要な活動として各文書の採択や人事の選出、総合的な目標の設定などをあげました。
重要な主張、政策を採択
チョン書記長によりますと、大会は政治報告や2011年~2015年期の経済社会発展任務の実施状況に関する報告、2016年~2020年期の経済社会発展5ヵ年計画、第11期党中央委員会の指導点検報告、「党建設に関する差し迫った問題」に関する第11期党中央委員会第4回総会決議の実施状況を総括する報告などを民主的かつ率直に討議し、賛成多数で採択しました。これらの重要な文書は今後の祖国建設防衛事業の指針となるであろうとしています。チョン書記長は次のように語りました。
(テープ)
「これらの文書は30年間にわたるドイモイ=刷新事業の理論と実践、2011年に補足された社会主義建設の過渡期における国の建設綱領のこの5年の実施状況、2011年から2020年期の経済社会発展戦略、2013年憲法のこの2年の実施状況を総括した上で、作成されたものです。また、これらの文書は全党、全国民、全軍の知恵、意志、願望の結晶でもあり、マルクス・レーニン主義とホーチミン主席の思想を完備した上で、ベトナムの状況に見合ったものとなって、新たな発展段階での祖国建設防衛の任務を定めました。」
総合的な目標を断固として実施
また、チョン書記長は大会で、今後、党の健全化と指導力、戦闘力の向上、強固な政治システムづくり、民族大団結の力の発揮、刷新事業の全面的促進、迅速かつ持続的な経済発展、国民の物心両面での生活水準の向上、独立、主権、領土保全、党、国家、国民、社会主義制度の防衛、平和、安定の維持、国際社会への主体的参入、国際社会でのベトナムの地位向上などの目標を実現させるという全党、全国民、全軍の断固たる決意が表されたと明らかにしました。チョン書記長は次のように語りました。
(テープ)
「大会は祖国と国民に対する重責と歴史的使命を訴えた上で、党建設と綱紀粛正、政治的本領や知恵、能力の向上、革命道徳の練磨を継続するとともに、党の健全化や党に対する国民の信頼を固めるよう力を尽くす方針を明らかにしました。また、党内の団結や行動と意思の統一、党と国民との連携の強化を図らなければならないと強調しました。」
第12回党中央委員会の選出
さらに、チョン書記長は第12期党中央委員会の選出は党規約に従って厳格に行なわれ、基準を満たした上で、才能と道徳を兼ね備えた委員200人が選出され、その中で180人は正式構成員、20人は準構成員となったと明らかにしました。第12期党中央委員会委員らは全力で祖国、国民を奉仕するとともに全党、全国民、全軍と力を合わせ、打ち出された目標と任務を成功させる決意を表明しました。
大会決議の履行に向けて
チョン書記長は全党、全国民、全軍に対し、大会決議を成功裏に履行すると同時にチャンスを活用して、早期にベトナムを基本的に現代的な工業国にするため、全力を尽くすよう求め、次のように語りました。
(テープ)
「大会後、各レベルの党委員会と組織は党内をはじめ、全国民、全軍に大会の結果や決議、文書を貫徹させる必要があります。また、愛国競争運動を幅広く展開すると共に大会決議を生活の中に具体化させるため、行動計画を作成しなければなりません。さらに全党、全国民、全軍、国外在留ベトナム人に対して愛国心と民族大団結の精神を掲げ、国の明るい未来をつくるよう呼びかけます。」
第12回党大会は議事日程を完成し、閉幕しました。今後、大会で採択された政策や第12期党中央委員会、全党、全国民、全軍の決意によりベトナムは社会主義建設への道を着実に歩んでいくでしょう。