米ウクライナ首脳会談決裂、激しい口論

(VOVWORLD) - 先週、アメリカのトランプ大統領とウクライナのゼレンスキー大統領が、ホワイトハウスで会談しました。

開始から40分ほど経ったところで激しい言い合いになり、トランプ氏が「米国への感謝が足りない」と声を荒らげるなど協議は決裂しました。予定されていたウクライナの希少資源に関する協定への署名も共同記者会見も中止されました。

トランプ氏は会談後、自身のSNSに「ゼレンスキー大統領は米国が関与する和平の準備ができていないと判断した」と投稿しました。「私が欲しいのは平和だ。彼は米国が大切にしている大統領執務室で、米国を軽んじた。和平の準備ができたら戻ってくればいい」と主張しました。週末をすごすフロリダ州への出発前には記者団に「彼の立場からすると、うまくいかなかったと言えるだろう。彼は強気に出すぎた」「彼は我々が求めていないものを求めている。彼は戦い続けることを望み、我々は死を終わらせることを望んでいる」と述べました。

一方、会談後も米国に滞在しているゼレンスキー氏は、米FOXのインタビューに応じました。トランプ氏への謝罪が必要だと思うかと問われると、「ノー」と答え、「私はトランプ大統領と米国民を尊敬している」としながら、「我々はオープンで、正直でなければならない。私たちが何か悪いことをしたのか、よくわからない」と述べました。トランプ氏との関係を修復できるかとの質問には、「もちろんだ」と答えました。また、ゼレンスキー氏はSNSに短い文章を投稿し、米国の支援と自身の米国訪問の実現に謝意を示し、「ウクライナが必要としているのは、公正で永続的な平和だ。まさにそのために、私たちは働いている」と訴えました。

40分ほど経過したところで協議は暗転しました。同席していた米国のバンス副大統領が、ロシアのプーチン大統領に厳しい態度をとったバイデン前大統領と違い、トランプ氏は積極的な外交に乗り出していると語ったのに対し、ゼレンスキー氏は2014年に南部クリミア半島をロシアに違法に併合され、トランプ1次政権を含む歴代米政権がプーチン氏を止められなかった経緯を話し出しました。「いったいどんな外交をするのか」と問われたバンス氏は、そこで「米メディアの前でそう主張するのは失礼だ」と口火を切りました。

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