少数民族バナ族の娘
リスナーの皆さんから寄せられたお便りを音楽と共にお送りするおしゃべりタイムの時間です。
ゴック こんにちは、ゴックです。
アン こんにちは、アンです。先週のおしゃべりタイムでお伝えしましたが、私達は今後、リスナーの皆様のご質問に答える際に、日本とベトナムとの違いなどをまじえて、毎週おしゃべりタイムの冒頭で、それらを取り上げていきたいと思います。
ゴック いいですね。で、アンさん、今日はどんなことを話しますか。
アン そうですね。今頃は、日本では桜の季節ですからね。やっぱり桜について話したいのですが・・・
ゴック これも面白いですね。でも、ベトナムではあまり桜が・・・・ああ、もしかして、アンさんは、桜に関する言葉とかですか?
アン はい、そうです。日本では、桜の開花を言うとき、「桜前線」という言葉がありますね。
ゴック そうですね。これは日本各地の桜の開花予想日を結んだ線のことですね。
アン そうです。でも、「前線」という言葉はベトナム人にとって、そのイメージは全く違います。「ゼンセン」という響きは戦場という意味ですからね。
ゴック そうですね。戦争時代は、兵士達が戦場に行くことを、戦場ではなく、「前線に行く」と言っていましたね。
アン そうですね。当時は、南部が戦場でしたから、「南部前線」と呼んでいました。「南部前線」と「桜前線は」は全く違いますね。私はVOVの東京支局長をしていたときに、この「桜前線」という言葉を耳にして驚きました。
ゴック そうですね。では、お便りを紹介しましょうか。初めに三重県、津市の川添・充則さんからの3月22日受信のメールです。
― ベトナムの声放送局日本語課の皆様、ご無沙汰しています。今年初めての受信報告書をお送りします。当地では朝晩はまだ肌寒いですが、日中は暖かい日が多くなりました。質問があります。ベトナムには54の民族があるそうですが、少数民族で文字を使っている民族と使っていない民族はどれくらいありますか?また、少数民族間で言葉は通じますか?ご回答お願いします。では今回はこれで失礼します。 と書いておられました。
アン 川添さん、お便り、ありがとうございます。川添さんからのご質問についてですが、先ごろ、ベトナム民族学博物館の専門家に聞いたところ、自らの文字を使っている少数民族の数は24です。例えば、タイ族や、モン族、テイ族、ヌン族、クメール族、ザライ族、エデ族、ホア族などです。そのほかは独自の文字ではなく、キン族であるベトナム人の国語 ベトナム語の文字を使っています。
ゴック そうですね。また、各民族の言語が異なり、ある民族が他の民族の言葉をちょっと通じる場合もあれば、全然通じない場合もあります。ちなみに、VOVで少数民族向けの放送があり、中でも、エデ族、タイ族など12民族の言葉があります。
アン では、次に、岐阜県、美濃市のひらの・せいいち さんからのメールです。
― 番組の感想では、「ベトナムディスカバリー」の時間を拝聴して、中国との国境にあるラオカイ省のバクハー市場について取り上げていましたが、ハノイからどのくらい掛かるのか、自然あふれる外の風景、市場は日曜日にしか開催されないこと、物と物との交換で行われていること、少数民族の交流の場になっていることについて知ることができました。最後に、もし番組の中で機会がありましたら、ベトナムの現代文学作品・作家について取り上げていただけないでしょうか?それでは、今回はこの辺りで失礼しますとのお便りでした。
ゴック ひらのさん、お便りどうもありがとうございます。この日本語放送がリスナーの皆さんのお役に立てて、うれしく思います。
アン さて、ベトナムの現代文学作品・作家の紹介に関するひらのさんからのご意見、ご提案はとても面白くて、編集部に伝えます。お待ちくださいね。
ゴック 続いて、神奈川県、横浜市の小野沢・さかえさんからの3月29日受信のメールをご紹介します。
― ベトナムの声放送局のみなさん、こんにちは。横浜在住の小野澤です。今年3度目の受信報告となります。日本の学校や企業では年度末のところが多い今日この頃です。かく言う私の会社も3月が会計年度末で、このところ期末の整理作業でバタバタしておりました。昨日でようやくひと段落。本日は久しぶりにのんびりと朝からBCLを楽しむことができました。このように日本では通常の1年(1月~12月)と、会計年度の1年(4月~3月)が当たり前のように併用されていますが、このような経済文化は、ベトナムにもあるのでしょうか。もしそのようなズレがベトナムにないとしたら、ベトナム人から見て、このような仕組みを採用している日本企業の経済文化は、どのように映るのでしょうか。ちょっと興味があります-とのお便りでした。
アン 小野沢さん、お便りどうもありがとうございます。日本と違って、ベトナムでは、通常の1年の会計年度は同じ1月1日からはじまり、12月31日までです。
ゴック そうですね。また、私達ベトナム人にとって、日本のそのズレは日本の特徴を示すものかと想像します。
アン ま、これは、それぞれのお国柄の違いであり、体制に影響する問題ではありませんね(笑)。次に、神奈川県、川崎市の おいかわ・かずあき さんからの3月20日受信のメールです。
― 今日の「おしゃべりタイム」冒頭での象の祭りについての話を興味深く拝聴させていただきました。ブオンドンというところでは野生の象がいるのですね。野生の象を調教することはベトナムならではのことだと思います。日本には野生の象なんていませんからね。日本人にとって象は動物園に行かなければ見られません。象の祭りはベトナム特有の風習ですね。ところで、日本では大学受験が一段落しました。すると毎年のことですが、大学合格者のランキングなるものが週刊誌で発表されて販売されるのです。私も母校がどの程度、大学受験でがんばったのかが気になりついつい週刊誌を購入してしまいます。日本は何だかんだ言っても学歴社会ですので高校を大学合格者でランクづけするのでしょうが、ベトナムではどうですか?と書いておられました。
ゴック おいかわさん、お便りどうもありがとうございます。ブオンドン象まつりは本当に面白いですよね。でも、野生の像の調教はベトナムだけでなく、ラオスやミャンマー、タイでも有名ですよ。
アン そうですね。さて、おいかわさんからのご質問についてですが、ベトナムでも大学合格者で高校のランクづけがあります。でも、日本と違って、そのランキングは、雑誌などマスメディアではなく、教育訓練省が発表するだけです。そのへんは、日本社会とベトナム社会の違いではないでしょうか。
では、最近、お便りとメールをお寄せくださった方々をご紹介します。
1. 福岡県、岡垣まちの ほかむら・ふみと さん
2. 埼玉県、狭山市の 森井・しんいちろう さん
3. 神奈川県、川崎市の おいかわ・かずあき さん
4. 群馬県、渋川市の 鈴木・よしかず さん
5. 兵庫県、いなみ ちょうの ふるいえ・とおる さん
6. インドのムラリハル さん
7. 千葉県、四街道市の 竹内・ひろのり さん
8. 東京都、足立区の あいかわ・おさむさん などの方々です
リスナーの皆さん、お便り、いつも ありがとうございます。これからも引き続きこの放送をお聞きになって、たくさんのお便りをお寄せくださいね。私たち、日本語課スタッフ一同心からお待ちしております。
お便りの宛先はThe voice of Vietjnam 45 Ba Trieuつづりは び・えい・てぃ・ある・あい・い・ゆ・ハノイです。そして、日本語放送のイーメールのアドレスはjapanese@vov.org.vn です。 それでは、来週のこの時間に又、お会いしましょう。
ご機嫌よう