(VOVWORLD) -リスナーの皆さんから寄せられたお便りを音楽とともにお送りするおしゃべりタイムの時間です。
ソン リスナーの皆さん、こんにちは、ソンです。
タオ こんにちは、タオです。皆さん、お元気ですか。さて、今年、日本短波クラブが創立70周年を迎えられましたことを、心からお祝い申しあげます。
ソン VOV=ベトナムの声放送局の日本語放送番組に対する日本短波クラブのこれまでのご協力に感謝するとともに、今後も同クラブが益々発展されるようお祈りします。
2022ハムフェアで、及川さんが撮影したクラブ70周年の集合写真 |
タオ 日本短波クラブ創立70周年を祝うため、本日の特別放送において、日本短波クラブの大武逞伯事務局長から頂いた「日本短波クラブの歴史」に関する原稿をソンさんと一緒にご紹介します。
ソン はい。この原稿によりますと、第二次大戦中、日本では海外情報を直接入手できる短波放送の受信は禁止されていました。しかし、戦後その解禁とともに、米軍の放出品や旧日本軍の無線機、そしてその部品を利用したラジオ作りが、科学心のある青少年たちの大きな楽しみになりました。自作の受信機を使った海外短波受信は、DXという遠方局の受信が競われ、無線雑誌も、この潮流を大いに刺激していました。
タオ そんな中、仙台の学生たちの中から、外国のラジオ・クラブに負けない日本のクラブを作ろうと出来たのがこの日本短波クラブ、或いはJapan Short Wave Club、略称 JSWCです。1952年7月に最初の会誌が発行されました。当初から国際クラブを目指したJSWCは、月刊の会誌を英文で作成し、広く海外の会員を集めました。
ソン この結果、初年度から海外の数カ国の放送局からクラブ向けの特別放送を実施してもらい、一年余りで会員も10カ国から100名という大台に乗せ、以後着実に成長して行きました。
タオ それから25年経過した1970年代半ばには、いわゆる「BCLブーム」が起き、海外放送受信が一つのファッションや社会現象になるという外国には見られない珍しい出来事も起きました。そのお陰で、短波放送はそれまでの自分で作る受信機で聞く時代から買うラジオで聞く時代に大きく変わりました。
ソン その時代から45年、クラブは今年記念すべき70周年を迎えることが出来ました。勿論、この70年にわたるクラブの歴史の中では厳しい時代もありました。しかし、いつもこの楽しい趣味を消さないように努力してきたクラブの幹部の方々、そして多くの会員の情熱が70年という長いクラブの存続を支えてきたといえるでしょう。
タオ 70年前のクラブ創立の頃、ラジオは最大、最強のメディアでした。従って、海外のイベントは全て短波による中継で、先日亡くなられた英国のエリザベス女王の1953年6月の戴冠式も、フェーディングを伴った音声でNHKラジオにより全国放送されました。
ソン 今時代は変わり、殆どのイベントはナマの衛星テレビ中継となり、短波の出番は殆ど無くなってしまいました。一方放送自身も「インターネット」の出現で有線化が進み、更に携帯端末の発達で世界の情報に移動しながらのアクセス可能な時代になりました。このような時代、これからの短波放送の行き先が気にはなりますが、誰でも自由に簡単なラジオで聴取できる電波による放送は永久に無くならないメディアであり続けると考えています。
タオ ラジオによる一人一人の個人に寄り添うような番組が、これからも人気を集め、暖かいつながりがいつまでも続くでしょう。日本短波クラブは、これからも「リスナーによる、リスナーのためのリスナーのクラブ」をモットーとして、放送局とリスナーをつなぐ大きな役割を果たして行きたいと考えています。
ソン 以上、日本短波クラブの70年間の発展の道のりをご紹介しました。お聴きくださり、ありがとうございます。ところで、大武事務局長によりますと、この放送をお聴きの皆様には、日本短波クラブ独自の受信証が発行されるそうですよ。
タオ 電子メールによる受信報告は、jswc70qsl@gmail.com
ソン もう一度申し上げます。JSWC70QSL@gmail.comへお送り下さい。
タオ 郵便による受信報告は、〒248-8691 鎌倉郵便局私書箱44号、JSWC QSL係です。
ソン 郵便による受信報告には、84円切手を貼り、自分の住所を記入した返信用封筒と経費として84円切手を同封して下さい。
タオ 正しい内容の受信報告には、70周年記念の特別ベリをお送りいたします。皆様からの報告をお待ちしています。
今週もたくさんの方からお便り、メッセージを頂きました。ありがとうございます。最後に、お名前だけでもご紹介させて頂きます。
・ 宮城県わくやちょうの・たけだ・おさむさん
・ 茨城県かさま市の・いなば・たかしさん
・ 東京都あだち区の・あいかわ・おさむさん
・ 東京都としま区の・おがさわら・たかしさん
・ 神奈川県さがみはら市の・おおかわ・たけしさん
・ 神奈川県かわさき市の・おいかわ・かずあきさん
・ 神奈川県よこはま市の・あらい・しんさん
・ 新潟県新潟市の・いしぐろ・たかしさん
・ 長野県しおじり市の・こばやし・ひでゆきさん
・ 岐阜県みの市の・ひらの・せいいちさん
・ 兵庫県ひめじ市の・ラジオネームM4さん
・ タイ在住のすずき・ただしさん
それでは、来週またお楽しみに!リスナーの皆さん、さようなら。