(VOVWORLD) - 10日、フランスの首都パリで「ベトナム東部海域、およびベトナムの領有権」をテーマとした科学シンポジウムが行われ、研究者やベトナムの海と島を愛する人々多数が参加しました。
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開会式で在フランスベトナム大使館のディン・トアン・タン大使は「これは欧州をはじめとする国外在留ベトナム人にとって意味深いイベントとなり、母国、故郷に寄せている国外在留ベトナム人の厚情、および国家の大きな課題への関心を示す」と強調しました。
ベトナムの海と島のための欧州駐在ベトナム人連絡部の提唱により行われたこのシンポジウムではアジア、およびベトナム東部海域問題の研究に携わるポーランド、ドイツ、フランス、イタリア、チェコ、ウクライナなどの教授、博士、研究者の14件の報告が発表され、歴史的、文化的、政治的、法律的な観点から見たベトナムの海と島の領有権や同海域の情勢、紛争の解決策、海洋経済の開発などが取り上げられました。
フランス・ベトナム友好協会の元会長である歴史学専攻のパトリス・ジョーランド教授は国際海洋法に基づき、ベトナムは広範な排他的経済水域を所有し、ベトナム東部海域(南シナ海)に対する領有権を持っていると明らかにしました。また、チュオンサとホアンサ両群島の領有権に関し、歴史的証拠はこの両群島に対するベトナムの領有権の主張を裏付けているとし、当事者は国際法を尊重し、ベトナムをはじめとするASEAN諸国は結束を強化し、武力による紛争解決を避け、外交的努力と交渉を強化していく必要があると強調しました。