第11回海の対話「ハイブリッド・アクティビティ:海における秩序を進めるのか、それとも妨げるのか」
(VOVWORLD) - 国際協力は、ハイブリッド・アクティビティに対する管理能力を高めるためのカギです。
対話に出席した専門家らによる記念写真 |
11日、北部港湾都市ハイフォンで、ベトナム外交学院、在ベトナムイギリス大使館、およびドイツの政治財団コンラート・アデナウアー・シュティフトゥングの共催により、第11回海の対話が対面式とオンライン形式の両方で行われました。「ハイブリッド・アクティビティ:海における秩序を進めるのか、それとも妨げるのか」をテーマとした今年の対話には、有名な専門家を含む14か国からの代表150名が参加しました。
ハイブリッド・アクティビティとは、伝統的手段と非伝統的手段、軍事的手段と非軍事的手段を組み合わせたもので、通常は非国家主体によって実行されますが、国家の支援を受けています。この活動は状況を戦争の境界線以下に保ち、多くの場合、グレーゾーンで行われます。
対話で、ベトナム東部海域(南シナ海)をはじめ、世界の海域におけるハイブリッド・アクティビティと、グレーゾーンでの活動の現状は主要な協議となりました。専門家らによりますと、ハイブリッド・アクティビティと、グレーゾーンでの活動は現行の国際法に試練をもたらしており、国際秩序に影響を与えています。また、科学技術の発展により、これらの試練と影響は明らかになっています。そして、グレーゾーンでの活動は現場はもちろん、経済や情報通信などの面においても行われているとしています。
ハイブリッド・アクティビティを良く管理し、特に、グレーゾーンでの活動に効果的に対応するための多くの提案が出されました。その中には、関連省庁の連携を強化することや、合法的な目的をもつハイブリッド・アクティビティと違法な目的をもつグレーゾーンでの活動を区別することなどがあります。また、各国と国際組織はハイブリッド・アクティビティを管理する法的枠組みを整備する必要があります。国際協力は、ハイブリッド・アクティビティに対する管理能力を高めるためのカギであるとしています。