ベトナム文学を世界の人々に知ってもらうための努力

(VOVWORLD) -ベトナムの文学作品を国外で広報、出版することはベトナムの面白い文学作品を世界友人に紹介するだけでなく、ベトナムの文化をピーアールする方法の一つでもあります。

この数年間、ベトナムのいく人かの作家が国際の場で賞を受賞しました。これと同時に、多くのベトナムの文学作品が外国語に翻訳され、国外で出版されてきました。ベトナムの文学作品を国外で広報、出版することはベトナムの面白い文学作品を世界友人に紹介するだけでなく、ベトナムの文化をピーアールする方法の一つでもあります。

1960年代から、ホーチミン主席が獄中で執筆した「獄中日記」という詩集が英語、フランス語、ロシア語、スペイン語などに翻訳されました。この詩集は今日なお引き続き他の外国語に翻訳されています。

その他、ベトナムの少年少女に愛され続けているトー・ホアイの代表作である「コオロギ少年の大冒険」が世界40カ国と地域で翻訳され、最も多くの外国語に翻訳された ベトナム作品となっています。この作品は主人公のコオロギ少年が仲間と一緒にさまざまな場所を旅する物語です。これは外国の出版社が著作権を購入し、翻訳し、国外に発行するベトナムの有名な文学作品の2つです。

アジア・アフリカ作家協会の第一副理事長を務めているベトナムの文学作家協会のグェン・クアン・ティウ副会長は次のように語りました。

(テープ)

「ベトナムの文学作品は外国の出版社を魅了する魅力がまだないことから、私達はベトナムの文学作品を広報するため、自分で優れた作品を翻訳しなければなりません。近年、ベトナムの作家が国外で受賞したのはこの翻訳によるものです。」

実際、文学は政治体制、文化、言語、風俗習慣が異なっている各国を結ぶ架け橋です。これまで、ベトナムの多くの読者はロシア、フランス、イギリス、ドイツ、中国の文化を理解するようになることはこれらの国々の文学作品を読んだことによるものです。

逆に、ベトナムの多くの文学作品を通じて、世界友人はベトナムの文化、歴史、戦争などを理解できるようになりました。先ほどのベトナムの文学作家協会のグェン・クアン・ティウ副会長はさらに次のように語りました。

(テープ)

「実際、ベトナムの文学界にも優れた作品が出てきました。ベトナム戦争が終結した1975年後に執筆されたいくつかの作品が外国語に翻訳されたのはこれらの作品が戦争中とそれ以前に創作された作品と比べて新しい点があるからです。幾人かの外国人はこのことにしか関心を払っていません。つまり、外国人は農村部の生活、若者の生活、ベトナムの伝統的文化を題材とした作品に注目しています。つまり、ベトナム文学への関心は戦争をテーマとした作品だけでなく、あらゆる分野をテーマにした作品に移っています」

ベトナム文学は長い歴史があり、その中で、多くの優れた作品があります。ベトナム文学作品を世界に広報するのは文学界に携わっている人々の強い願望となってきました。これまで、情報通信省は文学を含め、ベトナム文化が国際社会へ広範に参入できるため、「2016年~2020年におけるベトナム文学を国外に広報する草案」を作成しました。その中で、文学出版物を通じて、ベトナムの文化を紹介することやベトナムの優れた文学作品の後方とその著作権を確認するという目標を掲げています。

近年、作家本人と出版社の努力により、多くのベトナムの文学作品が世界に紹介されるようになってきました。例えば、タイの大手児童書出版社であるナンミーブックスハウスは2011年、作家グェン・ニャット・アインの作品『幼い頃へ戻る切符1枚ください』(CHO TOI XIN MOT VE DI TUOI THO)をタイ語に翻訳、出版しました。

そして、2013年、韓国の出版社 Dasan Booksは著作権を購入し、韓国で発行しました。2014年、グェン・ニャット・アインのこの作品が英語に翻訳され、世界13カ国で運営する世界最大級のインターネット通販サイトであるアメリカのアマゾンドット・コム社で購入できます。

その他、ベトナムの詩人マイ・バン・ファンの作品5点がイギリスの出版社により翻訳、出版されました。これらの作品はアマゾン販売されたアジアの100のベストセラーブックのリストに入りました。ベトナムの文学作家協会のグェン・クアン・ティウ副会長は次のように語りました。

(テープ)

「近年、ベトナムと世界各国との文化交流が強化されてきました。多くの国々はベトナムの政治、経済の発展状況を知るために、まずはじめにベトナムの文化を理解したいのです。ですから、文学作品を通じて、彼らはあらゆる分野におけるベトナムの人々や生活様式、文化を理解できるようになるのです。」

長年来、ベトナム作家協会はベトナムの文学を世界に紹介するため様々な活動を行ってきました。これにより、多くのベトナムの文学作品が世界に紹介されるようになってきました。 

世界各国がベトナムの文学をさらに理解するため、作家、詩人だけでなく、出版社、翻訳者の協力が欠かせない要素となることでしょう。

今日のハノイ便りはベトナム文学を世界に知ってもらうための努力についてお伝えしました。それでは今日はこの辺で。

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