日本へ初輸出されるバクザン省のライチ

(VOVWORLD) -ベトナム北部バクザン省は今年6月中旬にライチを日本へ初めて輸出する予定です。これに先立ち、2019年にベトナム産ライチの日本への輸出が解禁されました。

今日のハノイ便りは日本へ初輸出されるバクザン省のライチについてお伝えします。

日本へ初輸出されるバクザン省のライチ - ảnh 1         (写真:tuoitre.vn)

バクザン省は日本へ輸出するライチを栽培するため、これまでライチ栽培農民を対象に60の訓練コースを行ってきました。これらのコースで、農民たちがライチの栽培・収穫・包装などに関する日本市場の要求が教え込まれました。ライチを栽培しているバクザン省の農民ルオン・バン・マイさんの話です。

(テープ)

「植物保護局の職員は日本が許可する農薬のリストを教えてくれました。」

現在、バクザン省ルックガン県の84世帯は日本に輸出するためのライチを栽培しています。ルックガン県の農業奨励担当者であるグエン・ドク・フウさんは次のように語りました。

(テープ)

「私たちは日本へライチを輸出するため、この4、5年間、ライチの収穫量が高い農民を選んでいます」

一方、バクザン省農業農村開発局のズオン・タイン・トゥン局長は次のように語りました。

(テープ)

ライチを生産するため、私たちはバクザン省の植物保護局と緊密に協力し、生産過程や使用できる農薬などについて、農民たちを手ほどきしてきました。そして、使用が認可されている農薬を支援してきました。特に、ライチを栽培する農民を対象に、訓練コースを開きました。」

日本にライチを輸出するために、ライチを栽培する農民は原産地、前処理や殺菌、包装などに関する200件の基準を順守しなければなりません。

イスラエルの収穫後保管技術を導入する企業もあります。これにより、ライチの生果実は3週間ぐらい保管できます。その保管費用は1キロにあたり、2万ドン、約100円で、通常より高目ですが、賞味期間が長いので、多くの輸出業者の関心を集めています。

トアンカウ(Toan Cau)食品輸出入会社のド・ホアン・フオン社長は次のように語りました。

(テープ)

「このような保管技術の導入により、ライチが長期的に保管できるようになります。農業部門にとって、これはとても役立ちます。」

一方、Ameii Vietnam 株式会社のゴ・トゥ・ホン社長は次のように語りました。

(テープ)

「日本に海路で運ぶと、11日間かかります。ですから、収穫後の保管は大切ですね。今、ベトナムの収穫後保管技術研究所はライチを30日間保存できると聞いています。日本だけでなく、シンガポールにもライチを輸出する予定です。」

あと10日後、バクザン省はライチ収穫期に入ります。現在、多くの企業はバクザン省にやってきて、ライチの買い上げ契約を締結しています。ベトナムで事業活動を行っている百貨店やホテルなどを運営するセントラル・グループ傘下で小売大手のセントラル・リテール・コーポレーションのカリム・ノイ買い上げ・輸出担当者は次のように語りました。

(テープ)

「新型コロナウイルス感染症が世界各国に悪影響を与えていますが、ここでの農民が質が高いライチを栽培するため、頑張ってきました。本当に感謝もうしあげます。」

今年、ベトナム産ライチの質は昨年と比べより良いと評価されています。バクザン省で栽培されているライチおよそ600トンが日本に輸出されることが予測されています。

以上、日本へ初輸出されるバクザン省のライチについてお伝えしました。では、今日のこの時間はこのへんで失礼します。


ご感想

他の情報