ソンラ刑務所の遺跡への訪れ

(VOVWORLD) -ハノイからおよそ320キロ離れた北部山岳地帯ソンラ省にあるソンラ刑務所はフランス植民地主義者が1908年に建設しました。ソンラ刑務所遺跡地区はソンラ省の省都ソンラ市の中心地にあるカオ・カという丘の上に位置しています。

1930年~1945年まで、フランス植民地主義者はベトナム人の共産主義者と愛国者1000人を投獄しました。この刑務所は1962年、国家遺跡として、2014年、国の特別遺跡として認定されました。

ソンラ刑務所の遺跡への訪れ - ảnh 1

当時、フランス植民地主義者はベトナム人の共産主義者の闘争心を失わせるためこの刑務所を建設しましたが、失敗に終わりました。ソンラ刑務所で拘束された革命戦士は刑務所を心身練磨の場所にしました。チュオン・チン、レ・ズアンなど後にベトナムの共産党と政府の指導者になった頑強不屈な精神を持つ共産主義者がここに投獄されました。

北部山岳地帯ディエンビエン省ムオンライ町に住むグエン・バン・コアさんはソンラ省を訪れる度に、ソンラ刑務所に行く時間を割いています。行く度に心を動かされています。クアさんは「この刑務所を見学することは国の独立のためのかつての戦いを理解するだけでなく、その戦いに身をささげてきた先人たちの恩に報いるため何をすればよいかということを意識するようになる」と明らかにし、次のように語りました。

(テープ) 

「数回にわたり、ソンラ刑務所を訪れましたが、行くたびに感無量です。ここではかつてフランス植民地主義者が革命戦士を拘束した時の様子を物語る品々が展示されています。革命戦士はここで苦しい生活を送りましたが、勇敢に戦い、国に独立をもたらしました。」

ソンラ刑務所特別国家遺跡地区の説明員として仕事をしているカム・テイ・メイさんは「説明員として、刑務所に関する見識を高めるため、絶え間なく学び、この刑務所を紹介するだけでなく、かつての戦争中、刑務所で投獄された革命戦士の勇敢な精神をすべての見物人に知ってもらうように取り組む」と明らかにし、次のように語りました。

(テープ) 

「若者を始め、すべての来場者に愛国精神と革命伝統を伝えるため、まず始めに仕事に対する熱心さや職業としての道徳を保たなければならないと思っています。私は説明方法を絶え間なく改善し、単に内容や出来事を紹介するだけでなく、より多くの来場者の心を動かすため、意味深い物語を説明に取り入れています」

ソンラ刑務所の遺跡への訪れ - ảnh 2

毎年、ソンラ刑務所を訪れる国内外の観光客は30万人にのぼっています。近年、ソンラ省行政府とソンラ刑務所特別国家遺跡地区管理委員会はこの刑務所に関連する品々の収集と刑務所の改修に力を入れてきました。ソンラ省博物館のフアム・バン・トアン副館長は次のように語りました。

(テープ) 

「私たちはフランス植民地主義者の支配下にあった時代にソンラ省に住んでいた人々から資料や現物を収拾しました。また、私たちは近代的な音声機器や照明機器を利用して、展示システムを改善し、見物人が国の独立のための戦いに身をささげてきた先人たちの愛国心を深く実感できるようになります」

ソンラ刑務所特別国家遺跡地区は外国人の侵略者に対するベトナム人の頑強不屈精神のシンボルであり、国の独立を勝ち取るための闘争と国の建設防衛事業に取り組んでいる各世代のベトナム人を激励する場所となることでしょう。


ご感想

他の情報