(VOVWORLD) -西北部山岳地帯ハザン省は壮大な自然の風景と少数民族の独自の風習があり、観光客をひきつけています。ハザン省に足を運ぶ観光客にとって、その省都であるハザン市からおよそ100キロ離れたところにあるイエンミン県は見逃すことはできません。
イエンミン県に行く道 |
イエンミン県といえば、緑あふれる松林、穏やかな風景の村々、ピンクのソバの花畑を抜きに語ることはできません。その中で、人気があるのはイエンミン県の松林です。この松林はハザン省の「ミニ避暑地ダラット」に例えられます。ここに来ると、観光客は涼しく、清らかで、落ち着いた雰囲気を満喫することができます。この松林からは、地元に住む少数民族モン族やテーイ族の家屋を臨むことができます。ハノイからの観光客グエン・ホアンさんは次のように語りました。
(テープ)
「イエンミン県に行くのは今回が初めてです。印象深い場所ですね。松林のなかで新鮮な空気を満喫できますし、落ち着いたひと時を過ごすことができました。夜には松林の中でキャンプを楽しみました。ここの風景は美しいので、素晴らしい写真が撮れました」
観光客は松林を探検してから、ズーザーという集落も見学できます。この集落は手つかずで壮大な自然の風景と穏やかな美しさがある場所として知られています。観光客がここへ行きつくためには、山沿いにある険しい道を越えなければなりません。ズーザー集落に入ると観光客は地元の少数民族の生活を体験したり、谷川で水浴びをして、魚を捕るほか、おいしい地元の料理を味わうことができます。
また、イエンミン県に足を運ぶ観光客はコミュニティ・ベーズド・ツーリズムが運営されているブクバン集落を訪れ、少数民族テーイ族やザイ族の高床式の家に宿泊することができるほか、ナールオン洞窟、ルンロー城の壁、コーカイ革命根拠地を見学することもできます。
5月13日に開かれたイエンミン県の観光開発に関する会議 |
ハザン省文化スポーツ観光局のチェウ・テイ・チン副局長は「近年、イエンミン県は観光インフラの整備に力を入れており、地元にあるいくつかの少数民族の家族もコミュニティ・ベーズド・ツーリズムを運営している」と明らかにし、次のように語りました。
(テープ)
「イエンミン県は観光活動をさらに発展させるため、ここにある美しい自然の風景や独自な伝統文化を活用するとともに人材開発を強化しなければなりません。また、私たちはコミュニティ・ベーズド・ツーリズムを運営する村の建設計画を作成します」
近年、イエンミン県を訪れる観光客の数は増加傾向にあります。2022年、同県を訪れた観光客の数は延べ9万人に達し、その中で、外国人観光客は2万人です。年初の4か月間で、イエンミン県を訪れた観光客数は延べ5万人に達し、年末までに、その数は15万人にのぼる見通しです。