ハナム省ニャンハウ村の煮魚とは

(VOVWORLD) -昔から、北部ハナム省リーニャン県ニャンハウ村(旧名:ブーダイ村)は旧正月テトに先祖を供養する食べ物の一つとして、そして、テト料理の一品として、魚の煮つけを作っています。煮つけ魚は徐々に地元だけでなく、国内外で有名な伝統的職業となってきました。

現在、ニャンハウ村での7社の企業とおよそ百世帯が煮付け魚を生産し、国内だけでなく、国外にも輸出しています。特に、まもなくやってくる旧正月テトが近付くと、ニャンハウ村で作られた数多くの煮魚が国内外に出荷されます。ニャンハウ村ホアハウ集落の煮魚生産経営協会のチャン・スアン・トゥク会長は次のように語りました。

(テープ)   

「ホアハウ集落には昔から魚の煮つけという伝統的職業があります。かつては主にテトに友達や親族などに贈るために作っていましたが、徐々に、商品として市場に出荷されるようになりました。我が家は20年前から魚の煮つけを作ってきました」

ハナム省ニャンハウ村の煮魚とは - ảnh 1(写真:TTXVN)

魚を漬け込む調味料にはガランガル、ショウガ、レモン汁、沢蟹で出来たヌクマム(沢蟹醤)、漢方薬、着色用のカラメル、砂糖、塩は欠かせません。これらの調味料が一定の割合で混ぜ、魚の漬け込み時間が長い程、魚に味がしっかりしみこむというわけです。調味料に漬け込んだ魚をそのまま土鍋に移して、煮立たせます。

特に、魚の煮付けは土鍋を使います。また、ニャンハウ村の煮付けにする魚は真鯉です。大きい真鯉は頭部や内臓、尻尾を切り取り、綺麗に洗ってから、胴体を輪切りにします。魚の煮つけを生産している世帯の一人チャン・バー・トアンさんは次のように語りました。

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「美味しい魚の煮つけを作るためには、職人の経験がとても大切です。第二はこの料理に使われる原材料をきちんと選ぶということです。顧客の趣味によって、調味料を使っています。例えば、南部のクライアントに売る場合、甘未を多く使いますが、中部のお客さんに売る場合、唐辛子をたくさん使うということです」

魚の煮付けの燃料は、リュウガンの木の薪ともみ殻でなければならないようです。というのは、この燃料は、土鍋の臭いを消す一方、魚の風味を増すからです。一つの魚の小鍋を煮込むのは、12時間から14時間ほどかかります。魚の煮付けの秘訣について、先ほどの魚の煮つけを生産している世帯の一人チャン・バー・トアンさんはさらに次のように語りました。

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 「美味しい煮魚の作り方は最初は、強火で煮ますが、沸騰してから、火を止めて、残っている炭火で煮ます。12時間にわたる煮込みには強火を使わず弱火にします」

ハナム省ニャンハウ村の煮魚とは - ảnh 2(写真:TTXVN)

ベトナムの伝統的旧正月テトが近づくとニャンハウ村の人々は国内外に出荷するため、魚の煮付けを一生懸命作ります。先ほどのチャン・バー・トアンさんの魚の煮つけ生産施設は1500個の小鍋の魚付けを作るため準備で忙しいです。トアンさんの話です。

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「魚の煮付けの燃料はリュウガンの木の薪ですので、私たちは30トンの薪を用意しています。薪は十分に乾燥させないと使うのが難しくて、美味しい煮魚を作ることができません」

近年、魚の煮つけを生産しているニャンハウ村の人々は真空パックで保存しているので、煮魚はその味と美味しさが確保されながら長く保存できるようになります。

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